「自然と音楽の共生」を目指し、1997年夏、富士山麓・天神山スキー場で誕生し今年で20周年を迎える<フジロック・フェスティバル(以下、フジロック)>! 初年度は台風の直撃を受け2日目を中止したものの、翌1998年に会場を東京の豊洲に移して開催。1999年からは苗場スキー場に会場を移し、数多くの伝説を生み出してきました。多くのフェスが開催される現在の音楽シーンの先駆け的存在としても、そして多くの音楽ファンにとってもその存在意義はとても大きいと言えます。
この20年の歴史を10年毎に区切り、〈ユニバーサル ミュージック〉と〈ワーナーミュージック・ジャパン〉よりコンピレーション・アルバムが2作品同時リリース! 1997年から2006年までの最初の10年の<フジロック>を彩った参加アーティストのその出演当時の楽曲が収録されている『FUJI ROCK FESTIVAL 20TH ANNIVERSARY COLLECTION (1997-2006)』、2007年から今年出演するアーティストまでの楽曲が収録されている『FUJI ROCK FESTIVAL 20TH ANNIVERSARY COLLECTION(2007-2016)』。
そして今回は<フジロック>20年の歴史をプレイバック! 今回は前編として初開催の1997年から2006年までの10年をトピックごとに振り返ってみます。
フジロック 1997〜台風直撃の初年度〜
1997年、7月26日に初めて開催された<フジロック>。記念すべき第1回目が開催されたのは富士山の麓・天神山スキー場。台風の直撃により大雨と強風に見舞われた初日のヘッドライナーを務めたのはレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。ボーカルのアンソニーは骨折状態という悪環境の中行われたライブは今でも伝説として語り継がれています。
Red Hot Chili Peppers – Live at Fuji Rock 1997
そして2日間の予定でしたが台風の影響などの理由により2日目は開催中止。ちなみに2日目のヘッドライナーはグリーン・デイの予定でした。
FUJI ROCK FESTIVAL ’97 Documentary
フジロック 1998〜東京開催〜
第2回目、翌1998年に開催されたのは、東京の豊洲ベイサイドスクエア。1日目にはベックやイギー・ポップ、ビョーク、2日目はTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT、コーン、プロディジーらが出演しました。
[LIVE] TMGE – CISCO~G.W.D.~中断 (FUJI ROCK ’98 in TOKYO)
フジロック 1999〜開催場所を苗場スキー場へ〜
1999年の第3回以降は現在と同じ苗場スキー場で3日間での開催となりました。苗場に移しての<フジロック>、グリーンステージのヘッドライナーはそれぞれ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、ブラー、ZZトップ。
Rage Against the Machine – Live at Fuji Rock Festival 1999
そしてホワイトステージにはアンダーワールドやハッピー・マンデーズが登場しそちらも大いに盛り上がっていました。
Underworld Rez Cowgirl Live at Fuji Rock Festival 1999
フジロック 2000〜初の日本人ヘッドライナー〜
2000年、第4回目開催は1日目と2日目のヘッドライナーを日本人バンドが務めるという後にも先にもない年となりました。初日のトリを務めたのはBLANKEY JET CITY。同年5月に解散を発表しておりラスト・ツアー終了後の出演となりました。2日目のトリはTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT。日本アーティストの雄姿を見せつけた2日間となりました。
BLANKEY JET CITY ガソリンの揺れかた Last Stage
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