2000年代半ばにロックとレイヴを融合させた人気デュオ、Justice(ジャスティス)のメンバーとして知られるGaspard Augé(ギャスパール・オジェ)が、ニュー・シングル“Hey!”のリリースと共に、6月25日(金)にデビューアルバム『Escapades』をリリースすることを発表した。
JusticeのGaspard Augéが1stアルバム『Escapades』よりシングル”Hey!”を発表
本シングル“Hey!”は、そこはかとなく漂う“ジンギスカン”感やエレクトロ音響が独自の世界を爆進するような、ギャスパール独自の世界を象徴するような1曲だ。本楽曲も収録したアルバムは本楽曲以外にも、様々なタイプの曲が揃ったインスピレーション爆発の作品となっている。
本楽曲のMVは、トルコで撮影されたフィリップ・ニルソン監督(ジャスティス、Röyksopp(ロイクソップ)など)によるもので、「この曲をレコーディングしている時に、最初に頭に浮かんだのがこのイメージでした」とギャスパール・オジェは語っている。
オジェが最後に公の場に姿を現したのは、ジャスティスのグザヴィエ・ドゥ・ロズネ(Xavier de Rosnay)と共に、バンドの最初の10年間の楽曲を再構築したアルバム『Woman Worldwide』で2019年のグラミー賞を受賞した時だった。
ジャスティスが一貫して新曲に取り組んでいる一方で、オジェはデュオ以外の自分の音楽的アイデンティティを把握する時期だと感じており、“深く考えすぎずに”自由で実験的なインストゥルメンタルの作品を作りたいと考えていたという。
結果、壮大な夢とセンチメンタルで甘美なイメージが次々と生まれては、軌道上での異教の儀式や、宇宙ステーションでのマカロニ・ウエスタンのキャラクターが喚起され、プログレ・リバイバルからダンスフロア・サンパー、サイケデリック・フォーク、イタリアン・ホラー映画のサウンドトラックまで、考え得る限りのあらゆる地点を横断する音のユートピアを創り出した。
オジェは、その華々しいビジョンを実現するために、フランスの作曲家ビクター・ル・マスネ(チリー・ゴンザレス(Chilly Gonzales)やメトロノミー(Metronomy)のジョセフ・マウント(Joseph Mount)の作品で知られる)とチームを組み、パリの2つのスタジオで作業を行った。かつてイエス(Yes)が所有していたシンセサイザーを使用したEnterpriseと、彼らの友人であるカシウス(Cassius)の故フィリップ・ゼダール(Philippe Zdar)が所有していたMotorbass Studiosを使用したという点にも注目したい。
ジャスティスが編集で音楽を微調整することで有名ではあったが、『Escapades』は2ヶ月間で録音するという電光石火のマラソンセッションで完成した。その結果、爆弾のような遊び心を感じさせるアルバムに仕上がっている。リリースをお楽しみに!
Gaspard Augé – Hey! (Official Video)
RELEASE INFORMATION
Escapades
2021年6月25日(金)発売(輸入盤/デジタルのみ)
Gaspard Augé
1. Welcome
2. Force Majeure
3. Rocambole
4. Europa
5. Pentacle
6. Hey!
7. Captain
8. Lacrimosa
9. Belladone
10. Casablanca
11. Vox
12. Rêverie