〈十三月〉より北海道出身の5人組バンド・Glansの1st album『slow tree』が5月8日(水)にリリースされる。

2019年に江河達飛(Vo.Gt)・高田陸人(Gt)・木下怜(Ba)・ヤマダノブヲ(Dr)にて札幌で結成。
2023年ヒデト・チンポ(Perc)が加入。
高校時代、旧Twitter上で爆音が好きなバンドマン4人がDM等を駆使して札幌市中央区、厚別区を中心に深夜徘徊。
セッションを重ねる中、PROVOにて行われるDJパーティーに影響を受け、クラブミュージックに傾倒。様々なジャンルを横断するグルーヴミュージックとも言える楽曲群は宇宙をも連想させる。
いつくらい前だっただろうか?北海道を旅していて、PROVOにふと立ち寄ると知らないバンドが演奏していた。北国がそうさせたのか、独自の厳しい戒律で縛った規則の中をすり抜けるようにエクスペリメンタルな意識は虚空に溶け出し、気づけばフロアは深海につかった。海の中なのに呼吸ができる!わたしはその晩、人の形をした魚だった。
ライブが終わってエフェクターを片付けるボーカルに「十三月でだしてくれないか?」と声をかけた。ところでバンド名はなんというの?
彼はウォルトディズニーのような満面の笑みを浮かべながら「glans」と発した。
マヒトゥ・ザ・ピーポー(十三月)
DJが作り上げる一晩のように
伸びたり縮んだり、時間軸を自在に畝らせる。
ただ感覚が麻痺することはなくて、
ハードコアのそれのように切実な空気の振動に
心臓が大きく脈を打ち、血液が勢いよく体中をめぐる。
実態がなくなりそうな瞬間のまま
耳が熱くなって、毛穴がひらき、爪先がビリビリする。
そこに、ここにあった、魂と呼べそうな存在を捉える40分の小旅行。
12の頃から成長を見てきた不良少年たちが
時間の許す限り音楽に寄り添い続けてうまれた
美しい生活の音。
山田みどり(the hatch)
姿を形を変えながら進んでいくGlansの音をやっと飛び立たせる事が出来て、嬉しいです。
ヤマダノブヲ(Glans)