今夏発売した1stアルバム『SUNRISE JOURNEY』がiTunesロックアルバムランキングで最高位3位を記録しロングセールス中のGLIM SPANKY。今年は数々のロックフェスへと出演したが、その中でも日本最大規模の<FUJI ROCK FESTIVAL>、<朝霧JAM>の両フェスへ同年に出場する新人アーティストは異例であろう。そして、今回の全国ツアー<SUNRISE JOURNEY TOUR 2015>では、ワンマン公演の名古屋・大阪、ファイナルとなった赤坂BRITZの全会場でソールドアウト。その報を受け、公演前から期待値は高まっていた。

当日は1時間ほど前に会場に到着。すでに多くの人が集まっていたが、その中でも男女比、年齢層とファンの幅広さに驚かされた。ふたりの織りなすオーセンティックなロックサウンドは、往年のロックファンたちを唸らせ、アレンジにより昇華したロックサウンドが新しい世代を惹きつけ、老若男女のロックファンに支持されている証明だろう。

GLIM SPANKYツアーファイナルを終え『NEXT ONE』次のステージへ gs3_780

パンパンに埋め尽くされた会場で、1500人のお客さんたちとともにスタートを待つ。オープニングで“サンライズジャーニー”のイントロが流れると、大きな歓声が沸き起こりライブがはじまり、“褒めろよ”や“リアル鬼ごっこ”、“大人になったら”など、彼らの代表曲からインディーズ時代に発表した楽曲たちを披露。

リリースツアーを含め、数多くの現場を沸かし、ファイナルまで駆け抜けた松尾レミ(Vo,Gt.)と亀本寛貴(Gt.)は約1時間、MCも入れず、成長を遂げた圧巻のパフォーマンスを展開。アンコールも含め全18曲を披露し、オーディエンスを完全にロックした。そして“現在”のすべてを出し切りながらも、さらなる高みを目指す姿を想像させられる、充実したライブとなった。

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また、公演中にはツアー中に初披露していた新曲『NEXT ONE』が、視覚障がい者のためのサッカー、ブラインド・サッカー日本代表の公式ソングに決定したこと、そして、来年初旬にミニアルバムを発売することも発表された。この日はブラインド・サッカー日本代表の選手や関係者も会場に駆けつけ、来るべき2020年のパラリンピックに向けて、音楽を通じてエールをステージ上から送った。

GLIM SPANKY「NEXT ONE」 -ブラインドサッカー日本代表公式ソング

日本代表公式ソングに関して、松尾は「ブラインド・サッカーはこれから世界に出て行くし、自分たちも世界に出ていきたいバンドなので、お互い世界を目指してやっていく仲間ということで、凄く貴重な出会いが生まれたことを大変嬉しく思っています。この曲をきっかけにブラインド・サッカーも私たちもどんどんどんどん世界に突き進んで、一緒に未来を目指していければいいですね!」、 亀本は「もともとサッカーが好きで、いつかサッカー選手の背中を押す曲を作りたいと思っていました。ブラインド・サッカーは前から知っていて。実際に試合を見てみても、すごく面白くて、熱量もかなり伝わってきて、実際にこうやって曲を作ることができたことがすごく嬉しいです。ミュージシャンをやってきてよかった。」とコメント。

ブラインド・サッカー日本代表の加藤健人選手は「先日の9月アジア選手権では入場の際にこの曲のイントロが使われていて、今“NEXT ONE”を聴くとその時の気持ち、雰囲気を思い出します。先にいただいた曲を試合前だけではなく、移動中や休憩中も聞いて気持ちを高めていました。2番の歌詞が特に気に入っています。これからもGLIM SPANKYと一緒にゴールを目指して頑張りたい。みなさんに応援していただけたら嬉しいです。」とコメントを残した。

世界に挑戦するお互いの夢に向け、いい刺激を与え合う音楽とスポーツの新プロジェクトが、今、キックオフ。ライブ、リリース、タイアップ……すべてをこなす度に、成長し新しい姿を見せてくれるふたりの動向から今後も目が離せない。

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ブラインドサッカー オフィシャルサイト

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text by Mako Masaya