＜GREENROOM FESTIVAL ’19＞が終演！トム・ミッシュ、リオン・ブリッジズらが真夏の陽気をチルに演出

先週5月25日（土）、26日（日）の2日間に渡り、横浜赤レンガ地区野外特設会場にて＜GREENROOM FESTIVAL‘19＞が開催され、多くの人々で賑わいました。本フェスティバルの顔とも言えるメインステージ「Good Wave」の初日には今年2月のグラミー賞にて「最優秀トラディショナルR＆Bパフォーマンス」を受賞したばかりのソウルシンガーリオン・ブリッジズ（Leon Bridges）、2日目にはジャズ、エレクトロニカ、ソウル、ヒップホップを融合させたスタイルで各界から高い評価を受けているトム・ミッシュ（Tom Misch）がそれぞれヘッドライナーを務め、赤レンガ倉庫と海に挟まれた素晴らしいシチュエーションの中、最高のフィナーレを迎えています。

＜GREENROOM FESTIVAL‘19＞ DAY1

横浜でも最高気温30度を記録した、初日の5月25日（土）。まるで真夏のような気候にも関わらず、横浜赤レンガ地区野外特設会場のメインゲートには開演前から長蛇の列が出来、早くも＜GREENROOM FESTIVAL‘19＞に対するオーディエンスの期待の大きさが伝わる人だかりが。

正午12時、メインステージである「Good Wave」にトップバッターとして登場したのは、先鋭的なミクスチャースタイルで高い評価を得ているロックバンドKing Gnuが登場して、ついに＜GREENROOM FESTIVAL‘19＞がスタート。

この日の「Good Wave」に出演したのは、King Gnuに続いて、日本のヒップホップシーンを代表するベテラングループのKICK THE CAN CREW、地元横浜を代表してクレイジーケンバンド、独自のロックンロールを追求するTHE BAWDIES、そしてテキサス出身のソウルシンガーリオン・ブリッジズとジャンルや世代も含めて、実にバラエティに富んだ面々。

それでいながら、個々のアーティストが＜GREENROOM FESTIVAL＞というイベントのカラーにもピッタリとマッチし、さらに初めてライブを観るようなアーティストであっても、素晴らしい音楽に対してしっかりとグルーヴを掴んで盛り上がる、オーディエンスの順応性の高さもやはり＜GREENROOM FESTIVAL＞ならでは。

すっかり陽も落ちて、日中の暑さも忘れるほど潮風が気持ち良く吹く、絶妙なタイミングに登場したヘッドライナーのリオン・ブリッジズは、美しい歌声と演奏が実に深く耳と心に染み入り、一日を締めくくるのに最高のショウとなりました。

「Good Wave」に次ぐステージ規模の「Blue Sky」では、＜GREENROOM FESTIVAL＞には3年連続出場となるNulbarichが夕方の時間をスタイリッシュに彩り、トリを飾ったミクスチャーバンドの元祖FISHBONEはベテランならではの貫禄を見せつけるパフォーマンスを披露。

「Hummingbird」では中村佳穂、Emi Nakamuraといった女性アーティスト勢がファンキーなライブを展開し、クラブシーンからも注目を集めるSIRUPはフレッシュなステージングによって、ラストの時間を大いに盛り上げました。

他にも「Redbrick」では＜GREENROOM FESTIVAL＞には初登場ながら大勢のオーディエンスを集めたシンガー向井太一が素晴らしいライブを行ない、さらにSWITCHFOOTなどロック勢が豪勢なフリーライブを披露。また、「Paradise Ship」では沖野修也など名だたるDJが最高の船上パーティを盛り上げ、「Port Lounge」ではYUKA MIZUHARA、YonYon、grooveman Spotといった実力派のDJたち出演し、さらに「Workshop」ではJETMANによる「KIDS DISCO」が開催され、DJイベントとしても非常に高いレベルのパーティが様々なシチュエーションで行なわれ、オーディエンスも大盛り上がりを見せていました。

＜GREENROOM FESTIVAL‘19＞ DAY2

前日に引き続き、最高気温30度超えとなった、2日目の5月26日（日）。この暑さにも関わらず、前日と比べて会場全体には良い意味でのメローな雰囲気も漂い、まさに＜GREENROOM FESTIVAL＞ならではの最高の2日目に。

まずメインステージ「Good Wave」のトップバッターとして登場したのは沖縄出身のバンドHY。彼らのもたらす南国のサウンドで一瞬にして会場の空気が作り上げられ、幸先の良いスタートを切りました。続いて昨日のKICK THE CAN CREWでのステージとは打って変わって、バンドスタイルで登場したKREVA、Aviciiとの共演曲で大いに盛り上げたアロー・ブラック（Aloe Blacc）、そして太陽が傾いてきた夕方のタイミングで独特のオーラでオーディエンスを魅了したCharaと、いずれも素晴らしいステージに。

そして、やはり、この日の注目は「Good Wave」のヘッドライナーを務めたトム・ミッシュ。20代前半という若さながら、今最もホットなアーティストの一人である彼が＜GREENROOM FESTIVAL‘19＞の最後の締めとして登場するということで、多くの人たちが彼のステージを待ち望みながら、今日一日の様々なアーティストのライブを楽しんでいるようにも思えたほど。

心地良い潮風が吹く、最高なシチュエーションの中で、トム・ミッシュの素晴らしい歌声とサウンドにオーディエンスも酔いしれ、最高のクライマックスを迎えました。

一方で「Blue Sky」では、トップバッターのEGO-WRAPPIN’からYOUR SONG IS GOOD、ORIGINAL LOVE、コリーヌ・ベイリー・レイ（Corinne Bailey Rae）まで、こちらも最強のラインナップに。特に陽が落ちて、会場の空気感が優しく変わった雰囲気の中での、ラストを務めたコリーヌ・ベイリー・レイのソウルフルでアコースティックなステージは感動的だったほど。

「Workshop」では女優、内山理名によるサンセットヨガなども行なわれ、さらにハワイ在住の有名アーティストHeather Brownら様々なアーティストが参加した「Art Gallery」にも大勢のオーディエンスが訪れるなど、幅広いカルチャーを表現する＜GREENROOM FESTIVAL＞らしさが色濃く現れた2日間となりました。