京都を拠点に国内外問わず現代アートや舞台芸術、インスタレーションから映画音楽まで幅広く活躍する音楽家 原 摩利彦が、6月5日(金)にリリースとなる最新作『PASSION』より、俳優、ダンサーとして活躍する森山未來を迎え、通常は非公開となっている京都 建仁寺両足院にて撮影された表題曲“Passion”のミュージックビデオを公開した。
原 摩利彦の最新作『PASSION』MV 森山未來が振付、演出などにも関わる
彫刻家の名和晃平と振付家のダミアン・ジャレによる舞台作品『VESSEL』をはじめ、原が楽曲制作に携わった映像作品やインスタレーションを通じて親交のある森山未來は、本作品において出演のみならず、振付のクリエイション、演出やコンセプトのアイデアまで幅広く関わっている。
本楽曲を収録する待望のソロ作品『PASSION』は、心に沁みる叙情的な響きの中に、地下水脈のように流れる「強さ」を感じさせる、原の音世界がぎゅっと詰まった全15曲が収録されている。マスタリングエンジニアには、原も敬愛する故ヨハン・ヨハンソン(Johann Johannsson)が残した名盤『オルフェ』を手がけた名手フランチェスコ・ドナデッロ(Francesco Donadello)を迎えており、作品の音にさらなる深みを与えている。
さらに、最新作『PASSION』の購入特典が決定! このために原がアレンジし録り下ろした、スコット・ウォーカー(Scott Walker)の名曲のカバー音源を収録したCDR『Scott Walker – Farmer In The City(Covered by Marihiko Hara)』が数量限定で特典として付属する。ミュージックビデオの公開に際して、原本人からコメントも到着している。MVをチェックしながら『PASSION』のリリースを待とう。
– MV『PASSION』に寄せて –
翁(おきな)のアイディアを聞いたとき、すぐに奈良県談山神社で観た三番叟(さんばそう)のことを思い出した。山を背にした野外舞台で演じられ、お囃子の音は山間に響いていた。
翁は五穀豊穣や国土安穏と関わりがあるとされるが、謎に満ちている。急速に事態が変化していった4月の撮影日。静寂につつまれた街に隣接する建仁寺両足院で、未來さん演じる怯える人間はやがて翁に転じ、ゆっくりと、時に倒れながらも前進していく。
その姿を見ながら、「PASSION」というタイトルについて今一度考えていた。これから起こるであろう幸せも苦難もすべて受け入れていくという決意を込めて「情熱」と「受難」という二つの訳語をもつこの言葉を選んだ。当初、この決意は一個人としてのものであったが、世界の状況とともにその意味が変わってきた。
未來さんと振付の山本さんは、このタイトルの意味が変化していったことを汲み取って、それを新しい解釈で表現してくれた。この映像作品は、いまの世界に対するレスポンスになったのではないだろうか。
原 摩利彦
原 摩利彦|Marihiko Hara – Passion
RELEASE INFORMATION
PASSION
2020.06.05 FRI ON SALE
原 摩利彦
label:Beat Records
国内盤CD BRC-619 ¥2,400(+tax)
購入特典:「Scott Walker – Farmer In The City(Covered by Marihiko Hara)」CDR
TRACKLISTING:
1. Passion
2. Fontana
3. Midi
4. Desierto
5. Nocturne
6. After Rain
7. Inscape
8. Desire
9. 65290
10. Vibe
11. Landkarte
12. Stella
13. Meridian
14. Confession
15. Via Muzio Clementi