北欧 vs UK
聖地=恵比寿ガーデンホールにて堪能する贅沢すぎる週末

跡の大復活を遂げたニュートラル・ミルク・ホテルが、自身のウェブサイトでフライングしてしまったこともあってか、すでに次回のラインナップも一部発表されてはいるが、その前にコッチも忘れてはならない。いよいよ今週末、第5回目を迎える洋楽イベント<Hostess Club Weekender(以下、HCW)>が幕を開けるのだ。

今回の<HCW>における大きなトピックスは2つ。まず1つ目は、「10組・2日間・1ステージ」という基本プログラムこそ健在だが、その半分がイギリス出身のバンドで、初日は北欧→2日目はUK…と、日ごとのカラーがキッパリわかれていること(USアクトも混じってはいますが、そこはご愛嬌)。前2回のUSインディー色が強かったことを思えば、これはかなり新鮮なラインナップなのではないか?

そして2つ目は、<HCW>の記念すべき第1回目&2回目が開催された聖地=恵比寿ガーデンホールにカムバックすること。前2回の会場となった「Zepp DiverCity Tokyo」、もといダイバーシティ東京はロケーション・設備面などは申し分なかったが、アクセス的には少々難アリだったので、<HCW>ファンにとっては嬉しい変更点だろう(休憩中においしい生ビールも飲めまっせ)。<フジ・ロック・フェスティバル>や<サマーソニック>に出演すれば確実にトリ・クラス、あるいは単独公演においても「東京国際フォーラム・ホールA」を埋めた実績を持つトラヴィスがおよそキャパ1,500人のハコで見られるなんて、この上なく贅沢な体験となりそうだ。それを裏付けるように、6月9日(日)の1日券、および2日通し券はすでに完売している。

また、つい先日アナウンスがあったように、初日6日8日(土)に出演するジーズ・ニュー・ピューリータンズのステージにはSalyu(サリュ)がスペシャル・ゲストとして登場――。<HCW>史上初の邦楽アーティスト出演ということでSNSでもバズっていたが、サイド・プロジェクトのsalyu×salyuとしては海外での大舞台も数多く踏んでいる彼女だけに、どんな化学反応が起きるのか楽しみだ。さらに同日のヘッドラインを飾るアイスランドの音楽集団ムームは、2002年に脱退した初期メンバーのギーザ・アンナ(美人双子姉妹の片割れ!)も加わったスペシャルな編成になるとのこと。野郎スメルが濃厚な2日目とは違って、フロアからも良い香りが漂ってきそうですね…。

もちろん、インディーR&B界の最注目株インクや、4thアルバムのリリース直後という絶好のタイミングで再来日を果たすウェーヴス、なんと07年の<サマソニ>以来の来日となるUKのエディターズ……etcといった、ヘッドライナー以外のアクトもライヴに定評のある連中ばかり。今回も2日間ガッツリ潜入&レポートを予定しているので、そちらも楽しみにしていてほしい。

text by UK

<HCW>が2倍楽しくナル! プチネタ情報!!

今までに色々なイベントや仕掛けをしてきた<HCW>。今回も、実は知っているとさらに楽しめるプチネタ情報をお届け!

①エビスさんのキャラクターデザイン裏話!

今回は場所が恵比寿ガーデンホールにカムバックしたということで、ポスターにもちゃっかり目立つところにいる“エビスさん”。実はこのエビスさん、何度もデザインしなおしてできたものだそうです! エビスさん像といえば、日本人ならば簡単にイメージを思い浮かべることができますが、今回も<HCW>デザインを手がけたステファン・チータムさんはロンドン在住。エビスさんのことを知らないのは当然っちゃあ当然ですね。ということで、何枚かイメージ画像を送り制作を依頼したところ、下記のように変貌していったそうですよ! ギョロ目で佇んでいるエビスさん、新鮮ですね。

①暗闇にシルエットだけ浮かぶエビスさん。
②とあるビール缶にプリントされているものにクリソツなエビスさん。
③なぜか花畑の中にいるエビスさん。ヒゲと帽子が妙な灰色にチェンジ。
④タンクトップでギョロ目が怖いエビスさん。
⑤ほほえんでいるけど相変わらずタンクトップなエビスさん。

そしてポスターにもいる最終形態はこちら。

会場のどこかにもいるかしら??

②<HCW>関連プチイベント開催!

<HCW>会場では毎回、出演アーティストのほとんどがサイン会を行うことはもちろん、それと併せた面白企画や、開催日付近でプチイベントが開催されています。今回はもう応募は終了していますが、エディターズに因んで「あなたもエディターズになろう!」企画なるものも開催。エディターズのファン代表“エディター”としてバンドにインタビューを行うこちらの様子は<HCW>開催後にデジタル・コンビニエンスにて掲載予定なので、楽しみにしておきましょう。

また、<HCW>開催後に出演アーティストが1組アコースティック・セッションを急遽決定していることにもご注目。今までにパフューム・ジーニアス、ローカル・ネイティヴス、そして前回はヴィレジャーズによるアコースティック・セッションが行われています。そして今回アコースティック・セッションを行うのはエディターズ! 6月7日(金)にタワーレコード渋谷店にて、誰でも観覧することが出来るので、是非皆さん足を運んでみるべし!

写真は2月のVampire Weekendサイン会の様子

もちろんエディターズ以外の出演アーティストのプチイベントもあります! それは<HCW>お馴染みのサイン会。大物アーティストでもほぼサイン会が行われるこのサイン会は気付いたら参加券がなくなっている・・なんてことないように早めにゲットするべし。因みに、現在出演アーティスト9組が決まっておりますが、もしかしたらもう1組が加わる…かもしれませんよ?

③超重要! 飲食店情報!

腹が減っては戦は出来ぬ! ということで、<HCW>参戦者の方々のお腹を満たしてくれる飲食店も出店しますよ。今回は中目黒の名店イル・ルポーネ、オーガニックドリンクのジャスト・アナザー・ドリンク、そして青山シアターが出店。ところで、現在音楽フェスの増加と共にケータリングもかなり種類が増えましたが、<HCW>はそんな中どうやってケータリング店を決めているのでしょうか? 答えはシンプルで「ランチが美味しかったから」。ということで、スタッフの方々が食べて美味しかったお店をチョイスした<HCW>飲食事情、どれを選んでも間違いないことでしょう。各店舗でも特に「コレが美味しい!」というものも教えてもらったので、以下、当日の参考にするべし。

写真はイル・ルポ―ネ

★イル・ルポーネ
オススメフード&ドリンク:ボロネーゼ、自家製サングリア

★ジャスト・アナザー・ドリンク
オススメフード&ドリンク:ドイツソーセージ、ジャスト・マテ(マテ茶を使ったオリジナルエナジードリンク)

★シアター
オススメフード&ドリンク:丼ぶりもの、オリジナルカクテル(どうやら出演アーティストに由来するカクテルを予定しているそう!)

因みに、今回テラス席の開放もあるかも、とのことなので、日の光を浴びながら美味しい食べ物を堪能できそうですよ!

text by ヤーマネ
photo by 古溪 一道(コケイ カズミチ)

Event Information

Hostess Club Weekender
2013.06.08(土)、09(日)@恵比寿ガーデンホール
DAY1:OPEN 13:00/START 14:00
LINE UP:Múm/Team Me/These New Puritans/Inc./Indians
DAY2:OPEN 12:00/START 13:00
LINE UP:Travis/Editors/Wavves/Little Barrie/British Sea Power

TICKET
1日券 ¥7,900(1ドリンク別)
※6月9日(日)分 SOLD OUT
2日通し券 ¥13,900(各日1ドリンク別)SOLD OUT