Qetic編集部が紹介する出演アーティストの魅力!
Låpsley
今回のラインナップが発表された時、一番嬉しかったのがラプスリーだ。今だからこそ見たい、旬のアーティストの来日公演数が少なくなっている今日この頃、彼女の<Hostess Club Presents Sunday Special>出演決定の知らせには諸手を挙げて喜んだ音楽ファンは多いのでは……? ラプスリーの快進撃の出発点。それは、2014年にSoundcloudにアップロードした『Monday EP』が50万回再生を果たしたことにある。その後、同年の<グラストンベリー・フェスティバル>のBBC Introducing Stageへの出演、翌年にはBBCが選出する新人アーティスト・ランキング「Sound Of 2015」にノミネート、2016年3月には待望のデビューアルバムをリリース。一気に新星SSWの階段を駆け上がった。
Låpsley – Painter at Glastonbury 2014
ソウルフルな歌声から、「ネクスト・アデル」という枕詞がラプスリーの話になるとよく使われるが、私は初めてSoundcloud上で『Monday EP』の幕開けを飾る“blue monday”を聴いたとき、自分の感情を正直に言葉にして作られた歌詞や丁寧にコントロールされた高音の部分で、2014年に初来日を果たした米R&Bシンガー・バンクスと似た、紛れもない歌唱力を感じた。
ここ日本でも話題になっているデビューアルバム『ロング・ウェイ・ホーム』には、ラプスリー自身が明確なヴィジョンを持って曲のすべてに関わろうとしたという。プロダクション面の四苦八苦を乗り越え、最終的に起用されたプロデューサー陣は、「さすが〈XLレコーディング〉」と唸ってしまう。ザ・エックス・エックスを手がけたロディ・マクドナルドがアルバムのほとんどの曲を手掛けている上に、彼女自身が敬愛して止まないポール・オダフィも2曲参加している。3月9日に公開された、収録曲されている“ラブ・イズ・ブラインド”のMVは必見・必聴。
Låpsley – Love is Blind (Official Video)
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