JOHN GRANT
今年の4月6日(水)に最新作『グレイ・ティックルズ、ブラック・プレッシャー』で日本盤デビュー。そして<Hostess Club Presents Sunday Special>で待望の初来日を果たすSSW、ジョン・グラント。
所属していたロックバンド、ザ・サーズの解散後、ソロ活動を開始し2010年に1作目『クイーン・オブ・デンマーク』を〈Bella Union〉からリリース。イギリス誌『MOJO』の年間ベスト・アルバムに選出され頭角を表し、2014年には英詞を手がけたアウスゲイルのデビューアルバム『イン・ザ・サイレンス』が世界中で大ヒットを記録し<ブリット・アワード>において「最優秀インターナショナル男性ソロ・アーティスト」にもノミネート。さらに、2013年にリリースされた『ペール・グリーン・ゴースツ』は国内外の数々のメディアで年間ベスト・アルバムに選出され、その人気を不動のものとした。
Ásgeir – In The Silence
ジョン・グラントの3枚目のスタジオ・アルバムとなる今作は、アイスランドでレコーディングされた前作とは打って変わり、テキサスでジョン・コングルトン(セイント・ヴィンセント、フランツ・フェルディナンド、スワンズ)をプロデューサーに迎えて制作された。陰のあるバラードで始まる今作は、シンセ・ポップやディスコ風のダンスチューン(ライブで盛り上がる事まちがいなし)など、彼の音楽への雑食性が存分に発揮された一枚となっている。また、アルバム収録曲“Disappointing”ではトレイシー・ソーンがゲスト参加している他、ボーカリストのアマンダ・パーマーや元バンシーズのドラマー、バッジーらも今作に参加している。
John Grant – Disappointing feat. Tracey Thorn (Official Music Video)
自身がゲイであることやHIVに感染していることなどを包み隠さず公表してきたジョン・グラント。そんな彼の飾らない等身大のキャラクターが、周りを惹きつける魅力となっている事は間違いない。プライベートでも親交があり、自身の楽曲“Sweet Painted Lady”でコラボレーションしたエルトン・ジョンも彼のファンの1人だ。BBCのラジオ番組「6 Music」に出演した際に、ジョン・グラントについて「ジョン・グラントの作品は大好きだよ。もちろん彼自身のこともね。間違いなくこの時代における最も重要なアーティストの一人だと思うよ。」と語っている。
現在の音楽シーンにおける優れたソングライターばかりが揃い踏みする<Hostess Club Presents Sunday Special>。その中においてもジョン・グラントの人を惹き付ける力は恐らくどのアーティストにも負けていないはず。エレクトロニック・ポップとバラードをバランスよく散りばめる彼の音楽で特別な休日を過ごしてみてはいかがだろうか。
John Grant – Down Here (Official Video)
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