BEN WATT BAND feat. BERNARD BUTLER
今回<Hostess Club Presents Sunday Special>の中でも特に貴重なステージとなるのが、公私ともにパートナーのトレイシー・ソーンと、エヴリシング・バット・ザ・ガールの顔として活動していたベン・ワットと、元スウェードのギタリスト/プロデューサーのバーナード・バトラーの共演ではないだろうか。
ベン・ワットは、エヴリシング・バット・ザ・ガールとして、84年に『エデン』でアルバム・デビュー。1999年の活動休止までに10枚のスタジオ・アルバムを発表。初期のネオアコ・サウンドから中期のエレクトロニック・サウンドが人気となり全英・全米チャートのトップ10にもチャートインするなど世界的に大ブレイクを果たしている。ソロとしては83年に『ノース・マリン・ドライヴ』でアルバム・デビュー。2014年に31年振りのソロアルバムとしてリリースされた前作『ヘンドラ』は、ミュージック・マガジンや、AIMアワードなど多くの媒体で年間ベスト・リストに選出され、同じ年に<サマーソニック>に出演し来日をしている
Ben Watt – ‘Hendra’
その前作『ヘンドラ』から2年という早い期間で、新作アルバム『フィーヴァー・ドリーム』を今年4月にリリース。今作はセルフ・プロデュースで制作され、ロンドンの有名スタジオ、RAK Studio 2にてレコーディングされた。マスタリングにはボブ・ラドウィグ、エンジニアにはブルーノ・エリンハムを起用し、前作『ヘンドラ』の疾走するフォーク・ジャズは継承され、ソウルフルで歪んだロックとフレッシュな激しさという新たな側面が今作では生かされている。長年の友人であり前作でもコラボレーションしたバーナード・バトラーや、ボストンのシンガー・ソングライター、メリッサ・ナドラーとヒス・ゴールデン・メッセンジャーのM.C.テイラーが参加しているなど、発売前から大きな話題となっている。
Ben Watt – Gradually
そしてバーナード・バトラーは、1992年、スウェードのギタリストとしてデビュー。脱退後は、デヴィッド・マッカルモントとマッカルモント&バトラーを結成し、『サウンド・オブ・マッカルモント&バトラー』、『ブリング・イット・バック』という2枚のアルバムをリリース。その後ザ・リバティーンズ、ザ・クリブス、ダフィーらアーティストのプロデュースを務めプロデューサーとしての名を馳せてきた。自身ソロとしては、〈クリエイション・レコーズ〉から『ピープル・ムーブ・オン』、『フレンズ・アンド・ラヴァーズ』という2枚のアルバムをリリースしている。
Bernard Butler – “Not Alone”
そんなバーナード・バトラーの上質なギターとベン・ワットの成熟されたボーカル。豪華バンド編成が織り成す至福の時間に浸ってみるのはいかがだろうか。
Ben Watt and Bernard Butler – Full Performance(Live on KEXP)
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