17年ぶりの開催！佐野元春、サニーデイ・サービスら出演予定＜ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル2023＞制作発表

2023年4月29日（土）、30日（日）の両日で、埼玉県狭山市“県営狭山稲荷山公園”にて＜ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル2023＞が17年ぶりに開催されることに。

＜ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル2023＞制作発表

ハイドパークは、戦後日本軍の飛行場跡地に進駐してきたジョンソン基地のアメリカ軍人のための住居として作られたハウジング・エリアで、アメリカ軍撤退の後は稲荷山公園として整備された場所。

ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル（以後HMF）は、かつて2005年、2006年と2回、狭山稲荷山公園にて、1960年代後半から70年代にかけて狭山の米軍ハウスに居住していた細野晴臣、小坂忠、洪栄龍、麻田浩、和田博巳（はちみつぱい）、岡田徹（はちみつぱい、ムーンライダーズ）といったミュージシャンが出演し、WORK SHOP MU!!などのクリエーターたちの協力のもとに開催された。

このコンサートを作ったのは、プロのイベンターでも広告代理店でもない、狭山と入間に住む一般市民――ここ狭山で生み出された独自の音楽やアートなど、クリエーターたちの活動に憧れた“当時の少年たち”や地元の有志たち――によって運営されたことも特筆すべき点。その地元民に愛されるこの美しい稲荷山公園の景観を保つための資金援助を目的としたべネフィット・コンサートでもあった。

数々の伝説が生まれたHMFは、残念ながら資金難など様々な理由から3回目以降の開催は見送られることとなり、そのままこの16年が経過。そして残念ながら、このフェスティバルに最初に賛同し出演を承諾してくれた二人（細野晴臣と小坂忠）の中の一人、小坂忠が今年の4月に亡くなり、同じく賛同し参加してくださった加藤和彦、遠藤賢司、センチメンタル・シティ・ロマンスの中野督夫といったミュージシャンたちもまた鬼籍に入った。そして、ついに17年ぶりに開催されることが発表。ぜひこの機会に歴史的な時間をお見逃しなく。