よりポップに、よりカラフルに!!
前作『スマッシュ』はそんな“いびつさ”とLFOやエイフェックス・ツインのような狂気のテクノと融合した快作であったが、今作はその要素は残しつつ非常にオルタネイティブな幅の広さを感じさせる素晴らしい仕上がりとなっています。それは1曲目の“Blow”から全開、始まりのダークさは前作の雰囲気を醸し出しますが、一気にハード・ドライヴィンに加速するビート上にフランスのロックバンド、Natas Loves You(ナタス・ラヴズ・ユー)をフューチャリングしたロック・チューンに変化! 今作ではそんなヴォーカルを入れた楽曲が多く、それらは全てカッコいいという奇跡! 3曲目“Dead Living Things”では〈DFA〉に所属するベルリンのバンド、Planningtorock(プラニングトゥロック)がヴォーカルを努めバロック×テクノ×チル・ポップが絶妙に融合。4曲目“G.I. Jane(Fill Me Up)”はクレジットを見る限り自分で歌っているのかな~、ポップでカラフルなこの曲はアルバムのハイライト。壮大すぎる“Orgysteria”ではマシュー・ハーバートのレーベル〈Accidental〉からアルバムを出しているマーラ・カーライユが美しすぎるヴォーカルを披露、コレ大好きです!(確か彼女はジャクソンと同じ〈Warp〉所属のプラッドのどちらかの奥さんだったような。) 非ヴォーカル曲も前作からのハイブリッド化は凄まじく、LFOのような狂気をはらんだ“Blood Bust”や“Arp #1”、“Pump”など、前作からのファンも納得させつつ、今回でまたファンの幅が広がるだろう非常にヤバい内容となっている ニヤリ。
Jackson And His Computerband ”Vista”
再来日キボウ!
冒頭で述べたように<サマーソニック2013>では奇しくもハーフ・セットであった彼のライブ。是非ともフル・セットでのリヴェンジをまた観たい! 観た人は分かると思うが、なんか謎なマネキンの手(あれも楽器の一つらしい)も掲げて仁王立ちした勇姿をまた観たい!! それに〈iWarp〉の第2弾はどうなった!? これも是非やってほしい!! そして渋谷のんべい横町でまた飲みたいぞ、ジャクソン!!
(text by Qetic・ダブルビー)
Release Information
Now on sale! Artist:JACKSON AND HIS COMPUTERBAND(ジャクソン・アンド・ヒズ・コンピューターバンド) Title:GLOW(グロウ) Warp Records / Beat Records BRC-390 ¥1,980(tax incl.) Track List |