クノシーンを代表するDJ/プロデューサーであるジェフ・ミルズ。伝説的なテクノ・ユニット、Underground Resistanceの一員として活動していた活動初期、そしてソロとして活動を開始してから現在に至るまで、“宇宙”というテーマにこだわり続け、多くの作品の中で表現し続けてきたアーティストだ。昨年、自ら主宰する音楽レーベル〈Axis Records〉が創立20周年を迎え、その活動の集大成として20周年記念盤『SEQUENCE』をリリースし、同時に新章へと向けた展開を開始。その第一弾となる作品はなんと、1992年にスペースシャトル エンデバーに日本人として初めて搭乗した毛利衛氏とのコラボ作品である!

現在、日本科学未来館館長を務める毛利衛氏とジェフ・ミルズは昨年2012年に初対面。様々な意見が交換されると同時に、毛利氏はジェフ・ミルズに未来館の「Geo-Cosmos()」が展示されるシンボルゾーンで流れる音楽の制作を依頼(これまでは坂本龍一氏によるオリジナル音楽が流れていた)、またジェフ・ミルズは、エレクトロニック・ミュージックとスペーストラベルを毛利氏とミックスしていくというアイデアを提案、毛利氏が快諾したことにより、2つの音楽プロジェクトが始動することになった。ジェフ・ミルズが音楽を製作するにあたり、実際に宇宙空間に身をおいた毛利氏の宇宙観を共有するため、毛利氏がオリジナル・ストーリーを作成、これを元にジェフ・ミルズは最新作『ウェア・ライト・エンズ』を制作したということで、2人の出会いによって誰も想像し得なかったコラボレーション作品が誕生することになる。

なお、この作品は2CDとなっており、DISC2には日本人リミキサー陣による作品が収録される予定。過去、ジェフ・ミルズの作品をリミックスしたのは、KEN ISHIIとBEN SIMSの2人のみで、これらの楽曲も数量限定の12インチアナログとして発売されたのみ。ジェフ・ミルズの楽曲のリミックス作品が収録されるのは今回が初めてとなるということなので、そのラインナップが気になるところだ。本作『ウェア・ライト・エンズ』がリリースされるのは3月27日(水)。リリースまでに明かされていく情報を心待ちにしておこう。

1000万画素を超える高解像度で、宇宙に輝く地球の姿を映し出す有機ELパネルを使った世界初の地球ディスプレイ。日本科学未来館のシンボル展示


Release Information

2013.03.27 on sale!
Artist:Jeff Mills(ジェフ・ミルズ)
Title:Where Light Ends(ウェア・ライト・エンズ)
U/M/A/A
UMA-1015-1016
¥2,580(tax incl.)

Track List
DISK 1:『Where Light End』
01. T-Minus And Holding
02. STS-47; Up Into The Beyond
03. Light Of Electric Energy
04. Black Cosmic Space
05. Earth And The Geo-Cosmos
06. Life Support
07. Centerless
08. The Inhabitants
09. Deadly Rays (Of A Hot White Sun)
10. Extra Solar Planets (WASP 17b)
11. Way Back

DISC2:リミックス集
日本人アーティスト達によるリミックス曲を収録。

ブックレット:
毛利衛(日本科学未来館館長・宇宙飛行士) によるオリジナルストーリーを収録したブックレットを封入、ジェフ・ミルズによる作品解説、各リミキサーによる作品解説収録予定。