ベッドルーム・ファンク・デュオのキング・パリ(King Pari)が〈Stones Throw〉と契約。レーベルからのファースト・シングル“Wait a Minute”を2月6日(火)にリリースした。
最初のギグはカマシ・ワシントン(Kamasi Washington)のオープニングアクト、注目のデュオが〈Stones Throw〉と契約
ミネアポリスで結成され、現在ロサンゼルスを拠点に活動するキング・パリは、プリンス(Prince)のミネアポリス・サウンドとサイケデリック・ダブから影響を受けて、オリジナルの「ベッドルーム・ファンク」を発明した。キャメロンの浮遊感のあるファルセットとジョーのファンク主導のギターが、アナログのドラム・ループに重なっていく。計算された緻密な音楽なのに、どこかちぐはぐなサウンド……キング・パリには、リスナーたちを惹きつけるふしぎな魅力がある。
ツイン・シティーズのシーンで何年も演奏していたジョー・パリス・クリステンセン(Joe Paris Christensen)とキャメロン・キングホーン(Cameron Kinghorn)。二人はミネアポリス・ファンクの血統を受け継ぎ、プリンスが世界にもたらしたサウンドの豊かな歴史に参加している。ジョーとキャメロンは、プリンスの最も親しい仲間たちとの共演を含め、ツイン・シティーズを中心にさまざまなファンク・バンドで演奏していた。ジョーが以前在籍していたバンドはプリンス本人の目に留まり、プリンスが亡くなる前に開催されたペイズリー・パークでの演奏で、プリンスが個人的に招いた最後のバンドのひとつだった。また、キング・パリというバンド名が決まる前に行ったデュオの最初のギグは、カマシ・ワシントン(Kamasi Washington)のオープニングアクトだった。
ロサンゼルスに拠点を移し、〈Stones Throw〉と契約したキング・パリは、新たな章を歩み始めた。彼らの最新曲“Wait A Minute”は、2020年のジョージ・フロイド事件に対して起こったミネアポリスでの暴動にまつわる不安や感情に応えて書かれたもので、キャメロンはこう歌っている。《Broke and breakin’ / Don’t know if we’re gonna make it / It’s so hard to take it / But what else are you gonna do?》。曲の主題はシリアスだが、ミュージックビデオでは、キャメロンとジョーが奇妙なステージに閉じ込められた宇宙人を演じるなど、キング・パリの自由奔放な遊び心が垣間見える。“Wait a Minute”は各種ストリーミング・プラットフォームにて配信開始、そして限定で7インチ・シングルがリリースされる。キング・パリの今後の活躍にぜひ注目したい。