アメリカン・エンターテインメントの至宝を2014年にアップデートしたと言えそうなアルバム『チーク・トゥ・チーク』は世界26ヶ国で1位を獲得。トニー・ベネットにとっては88歳での栄冠で、史上最年長アーティスト記録を自ら塗り替え、またレディー・ガガにとっても3作品連続の全米1位作品になった。リスナーの間でも、リトルモンスターにとってはジャズの、ジャズファンにはガガへの入口になった、意義あるコラボとなったわけだ。さて、このアルバムの世界観を堪能できる7月にニューヨークのリンカーンセンターで行われたふたりの貴重なコンサートの模様が、MTVでまもなくオンエア! 今回はこのショーを120%楽しむための極意をご紹介。ガガとトニーのお互いをリスペクトするインタビューもぜひ、ご一読を!
ガガ&トニーのライブを120%楽しむ! 極意4選
極意① アルバム『チーク・トゥ・チーク』を聴き込んでおくべし!
聴き覚えのあるジャズ・スタンダードが満載されたこのアルバム。1曲目の“エニシング・ゴーズ”の歌詞は「古い道徳を新しい価値観が塗り替えて行く」という、ガガ様の生き方にも通じる内容。また、この記事の後半に登場するインタビューでトニーが語っている“ラッシュ・ライフ”がまるでガガの人生!? という意味も分かって見ると感動も倍増しそう。全19曲のすべてに物語があるーーアルバムを聴きこむほどにふたりの共演を心底楽しめるはず!
極意② ロバート・ウィルソンの演出に超期待するべし!
今回のショーを演出したのは、舞台芸術界の鬼才・ロバート・ウィルソン。リトルモンスターのみんなにはガガ様が絵画の中のモデルになったポートレイトのビデオ作品もおなじみかも。60代後半にして、マルチメディアを用いた舞台セットの先駆者でもある彼が、クラシカルでエバーグリーンな『チーク・トゥ・チーク』の世界観をどう料理したのかも大いに気になるところ。
Lady Gaga × Robert Wilson(Presented at Louvre Museum)
極意③ スペシャル・ゲストのことを知っておくべし!
ゲスト・ミュージシャンの素晴らしさも見逃せない。俳優としても活躍するトランペットのクリス・ボッティ。ジャズ/フュージョン界のミュージシャンだが、スティングのツアーにメイン・ソリストとして帯同したこともあるので、大人のロック好きにもファンが多い存在だ。また、プロデューサーとしても活躍するサックスのデヴィッド・マンはクリス・ボッティやボブ・ジェームスと自身のソロ作品も制作。ニューヨーク・テイストの演奏が欠かせない『チーク・トゥ・チーク』の世界観に鮮やかな色を添えてくれそうなふたりの演奏や、トニー&ガガとの絡みもあるのか? 注目したいところ。
Chris Botti –“When I Fall in Love”
David Mann –“Yes We Can”