名実ともに最強と讃えられる鬼才アーティスト、マッドリブの待望となる来日公演が先日2月15日(金)にSOUND MUSEUM VISIONにて行われた! 大きな盛り上がりを魅せた当日のライブレポートをお届けデス!
Report:MADLIB MEDICINE SHOW JAPAN TOUR 2013
2013.02.15(金)@SOUND MUSEUM VISION
オーティス・ジャクソン・ジュニア、クアシモト、イエスタデーズ・ニュー・クインテットなど多数の名義を持ち、ヒップホップ、ジャズ、ソウル、アフロ、レゲエに至るまで様々なジャンルをクロスオーバーしてきたマッドリブ。
J・ディラと並び、真のレジェンドと讃えられる彼が、ついにSOUND MUSEUM VISIONに初上陸を果たした。しかも今回は、世界中でヒットを記録しているシリーズ企画盤『Medicine Show』を冠にした日本ツアー。この日のために最新のビートを制作し、マッドリブがスペシャルなパフォーマンスに挑んだ。
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そのDJプレイは、まさにマッドリブにしか成し得ないオンリーワンなサウンド。ヒップホップ、ファンク、そしてレアグルーヴなど様々な要素が激しく火花を散らし、クールかつドープな空間へとクラウドを導いた。いわゆるアッパーなトラックやパーティチューンは一切使わず、終始、低空飛行を保ちながらも、プレイする楽曲の重量感や熱量は高まるばかり。サウンドとビートの質のみで勝負してきたマッドリブ、その真価を見事に証明してみせた。
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また、彼を包囲した共演陣も豪華。US西海岸の人気レーベル<STONES THROW>のA&Rを経て、現在は自身のレーベル<Now Again>を主宰するEgonも参戦し、ケタ外れなレコードコレクションからダイナミックでファンキーなDJプレイを繰り出した。そして<STONES THROW>の楽曲も使用し、ヒップホップ・マナーを全面に打ち出したMURO、スムースなDJミックスを展開したDJ MITSU THE BEATSなども登場。本物のビート・ミュージック巧者たちが、本物のカリスマ:マッドリブを囲んだ奇跡のパーティが、この日、見事に生み出された。
All Photo by MASANORI NARUSE