＜MASTERS AT WORK in JAPAN＞に集結した錚々たるラインナップと魅力を大解剖！

今年で開催4年目を迎える恒例のクラブイベント＜MASTERS AT WORK in JAPAN＞。ケニー・ドープ（Kenny Dope）とルイ・ベガ（Louie Vega）という伝説的なDJふたりによるユニット名と同じ名を冠した本イベントは、彼らふたりの名のもとに今年も錚々たるDJたちが集結している。

DJ NORIとMUROという日本を代表するDJによるスペシャルプロジェクト、CAPTAIN VINYLや編集者として活動する傍ら、セレクターとしても活躍するMayu Kakihataが登場。またヒップホップレジェンドともいえるKan Takagi、日本のハウスシーン黎明期からクラバーを踊らせ続けているKaoru Inoue、唯一無二なオブスキュア・サウンドを提示するYoshinori Hayashiも出演する予定だ。

さらに気鋭のコレクティヴCYKや、DJとしてのキャリアを現在進行形で積み上げているokadada、＜MASTERS AT WORK in JAPAN＞の2人とも親交の深いDazzle Drumsに自らのパーティーを始動させたばかりのMayurashka、そして日本のハウス黎明期のレジェンドShinichiro Yokotaもライブで出演と見逃せない面々。

こうした日本のクラブシーンを牽引するDJ陣が集まるクラブイベントでありながら、中にはKIDS PARKなる子供向けのエリアも設けられており、またデイタイムで開催されることから、中高生（なんと無料で入れちゃう！）や子供連れで参加する方も多いイベントとしても知られている。

今回そんな＜MASTERS AT WORK in JAPAN＞の魅力を余すところなくご紹介！

知る人ぞ知るDJユニットMASTERS AT WORKとは

ケニー・ドープとルイ・ベガという世界を股にかけ活躍するDJふたりによるユニットMASTERS AT WORK。ハウスDJの先駆けとも言える彼らふたりは、それぞれが異なる音楽のバックグラウンドを持っていることから、他に類を見ない絶妙な掛け合いでオーディエンスを魅了。ケニー・ドープはヒップホップやレゲエなどストリートミュージックに根ざしたプレイを、ルイ・ベガはラテンやアフリカン、ジャズやダンスクラシックをベースにミックスしていく。こうしたバラエティに富んだ選曲で多くのダンスミュージックラヴァーを虜にしてきた。

これまでに3回にわたって敢行されたイベントでも、彼ららしさあふれるプレイで幅広い年齢層が集まった会場を大いに沸かせている。また彼らと同じく来日を果たすライティングオペレーターのArielによる卓越した照明技術で、フロアは興奮渦巻く空間へと変貌していくはずだ。

Masters At Work – Live from Defected Croatia 2018

Body&Soul@Ageha,Tokyo Japan

＜MASTERS AT WORK＞の名のもとに集結した錚々たる国内DJたち

主役の彼ら以外にも注目すべきアクトはたくさん。ここからはそれぞれのステージ別に各DJたちの特徴を紹介したい。

Manhattan Island supported by Manhattan Portage

このステージにはCAPTAIN VINYLとMayu Kakihataの2組が登場。Manhattan Portageのルーツでもあるニューヨークを体現するラインナップとなっている。

CAPTAIN VINYL

DJ Muro & DJ Nori Boiler Room Tokyo 5th Birthday DJ Set

グルーヴィーなディスコミックスを繰り広げるDJ NORIとヒップホップシーンのKing Of Diggin‘ことMUROによるユニットであるCAPTAIN VINYLはMASTERS AT WORKさながらの連携プレイに注目だ。

Mayu Kakihata

60‘s〜70’sロックから往年のレア・グルーヴネタまで、縦横無尽に駆け巡るミックスを披露してくれる彼女。自然と足が動き出すほどの軽快なミックスで、大人も子供も楽しめる時間を演出してくれるはずだ。

Romper Room supported by COCALERO

このRomper Roomは踊るというよりも、音楽に頭も心も浸らせて、耳で堪能することができるエリアだ。

Kan Takagi

MAJORFORCE DJ set – DJ @ 森、道、市場 2018

日本初のクラブミュージックレーベル〈MAJOR FORCE〉の一員でもある高木完は、盟友藤原ヒロシらとともに有数のセレクターとしても活躍している。きっと彼が未開拓の音楽体験を与えてくれるだろう。

Kaoru Inoue

KAORU INOUE – DJ @ FREAKS VILLAGE 2011

オルタナティブなダンスミュージックを発表し続けてきたKaoru Inoueは、近年チルアウトできるオーガニックなサウンドを追求している。往年の彼のファンも、新鮮な目線で彼のプレイを堪能できるはずだ。

Yoshinori Hayashi

Yoshinori Hayashi Boiler Room x Dommune Halloween DJ Set

Yoshinori Hayashiは、音源で提示するオブスキュア・サウンドとは打って変わって、ハウスミュージックからディスコチューンまでを網羅するDJプレイが特徴的。彼の音源に通ずるルーツを探ってみよう。

WATER supported by Red Bull

開放感溢れるWATERエリアではRed Bullのサポートのもと5組のアーティストがパフォーマンスを披露してくれる。

CYK

Nari、Kotsu、Naoki Takebayashi、DJ No Guaranteeの4人からなるハウス・コレクティヴ、CYK。DJの腕前もさることながら、なんといっても彼らの特徴は自身たちが一番楽しんでプレイしていることだ。彼らのその熱量にあてられて、一緒に踊り出したくなること必至。

Dazzle Drums

Dazzle Drums Ray-Ban x Boiler Room 023 Unplug DJ Set

NagiとKei Suganoの男女2人組ユニット・Dazzle Drumsは腰にくるダンス／ハウスクラシックス・ミックスで定評を得ている。スピリチュアルな世界へと誘われるようなプレイを聴いているうちに、心も浄化されてしまうはず。

Mayurashka

Mayurashka Boiler Room Tokyo DJ Set

WWWβで今年スタートしたパーティー＜KRUE＞の発起人Mayurashkaは、ハウスを中心に、テクノ、インディー、ディスコとジャンルの垣根を越えて目まぐるしいほどのミックスを得意とする。踊り狂うのが好きな方なら彼女のプレイは聴き逃せない。

okadada

okadada | Boiler Room Tokyo: Qucon

今や日本でも指折りのハウスDJとして数えられるokadada。聞き覚えのあるあの楽曲から、どこの国の言語かさえわからないようなボーカルの入る楽曲まで、オリジナリティあふれるユニークなプレイに聴き入ってしまうかも？

Shinichiro Yokota

Shinichiro Yokota Boiler Room Tokyo Live Performance

寺田創一とともにレーベル〈Far East Recording〉を創立したことでも知られるShinichiro Yokota。その特異な音楽性は電子音楽好きを唸らせるほど。

他にも8人のダンサーたちが各エリアで繰り広げるDANCE CYPHERもあったりと、熱く盛り上がるステージの数々が用意されている。まさにダンスミュージックの祭典と呼ぶにふさわしいイベントだ。

高校生以下入場無料！ KIDS PARKも充実！

また本イベントは冒頭でも述べたとおり、去年同様中高生の入場は無料。デイイベントでもあるので、クラブ経験の少ないユースにとっても居心地のいい場所となっている。

ageHaの屋外に広がる芝生の広場にはSMILEKIDS GROUPがオーガナイズするKIDS PARKエリアも。。こちらには授乳＆オムツ交換室、赤ちゃんブースも完備されており、さらには叩いて遊ぶ DJ体験型ワークショップ、ドラムワークショップ、オリジナルコルクボードづくり、マーブルクレヨンづくり、オリジナルバナーづくり、キャンプファイヤーなど家族みんなで楽しめるコンテンツも満載。

お子さん連れで手が離せないという方でも気兼ねなく来場できるはず。

これだけのDJたちが揃いながら、世代間のギャップにとらわれたり、他人の目を気にしたりすることもなく、誰もが遠慮せず遊べるクラブイベントはそうそうない。この日だからこそ体験できることがきっとあるはず。友人や家族と連れ立ってこの日は＜MASTERS AT WORK in JAPAN＞に繰り出そう！

MASTERS AT WORK in JAPAN 2019 : TEASER MOVIE

Text by Kenji Takeda