夜の鮫が暴れまわる新宿の地を
出航したみんなの戦艦号、
南東に針路をとり向かった
その地六本木にて、
開催・・・!!
今年は六本木スーパーデラックスにて2013年2月9日(土)から3日間に渡り開催される<みんなの戦艦2013>。昨年の<みんなの戦艦2012>に続き開催される<みんなの戦艦2013>は、他には類を見ない異色感そのままに、他とは一線を画したイベントとなっている。
元々、2006年に下北沢ERA/リンキーディンクスタジオを全室貸切ってのオールナイトイベントとして始まったこの<みんなの戦艦>。続く2008年にはdiskunion主催で、新宿MARZ/MOTIONを占拠して2回目を開催。そして去年2月には<みんなの戦艦2012>を眠れぬ待ち歌舞伎町のど真ん中・風林会館で開催。ZAZEN BOYSやbuffalo daughter、さらにはヒカシューやズボンズというシーンの重鎮から、uhnellysやアナログフィッシュ、GELLERS、MO’SOME TONEBENDERなど最前線で活躍するアーティストまでもが多数登場! 東京カランコロン、ヤーチャイカや壊れかけのテープレコーダーズなどの若手のパフォーマンスも好評を得た。
そして今年、出発の地、下北沢ERA/リンキーディンクスタジオにて<みんなの戦艦リンキーディンクリターンズ>が開催された。当日はオープン時から入口には列ができ、ライブがはじまれば、どのスタジオもすぐにパンパンになっているという大盛況ぶりだった。いったい<みんなの戦艦2013>はどのようなイベントとなるのであろうか。今年は六本木スーパーデラックスに場所を移し、開催されることとなったわけだが、今年もアルタードステイツ、eastern youthなどの大御所から、情緒溢れるパフォーマンスが注目のテニスコーツ、かせきさいだぁなどが出演。また世界中に轟かせるへヴィロック・トリオBorisも見逃せないのはもちろん、着実に支持を得ている快速東京にも注目したい。と思えば、下山や撃鉄などのカオスバンドも多く出演し、開催される<みんなの戦艦2013>。
これまた強力な猛者が一堂に会したアンダーグラウンドなイベントになることが予想されるが、いったいこんなイベントの主催者は何を想い、何をこのイベントに託しているのだろうか・・・。そこでQeticでは主催者であるhenrytennisの奥村さんにインタビューを敢行! <みんなの戦艦2013>の開催経緯、東京のバンドシーンについて語っていただいた本インタビュー。世の中のバンドマンはもちろん、普段はクラブにしか行かない! なんて方にもぜひ一読いただきたい!!!
Interview:henrytennis 奥村さん
photo by 鈴木真奈
――今回、会場が新宿・風林会館から六本木・スーパーデラックスに移りました。風林会館は特殊な空間でしたが、スーパーデラックスも濃い会場だと思います。みんなの戦艦号は新宿を出港し、六本木へ舵が切られたわけですが、六本木での開催する想いなどをきかせてください。
前回の新宿キャバレー跡地から印象を変えて、みんなの戦艦の違った側面を出したいという思いから、今回は会場が変わっています。スーパーデラックスの雰囲気に、オルタナティブな音楽を混ざり合わせるとどうなるのか、という興味もありました。
――前回の<みんなの戦艦2012>、<みんなの戦艦 リンキーディンク リターンズ>でも、若手、ベテラン問わず参戦していますが、<みんなの戦艦2013>も多種多様なバンドの参戦が決定しています。ラインナップはどのように決められているのでしょうか?
ライブハウス界隈に居て自身も演奏をする数人が主催となり、参加アクトを決めています。誰かがアイデアを出し、そのアイデアを元に話し合っていく形でアクトが決まっていきます。
――三日間通し券も完売し残るは一日券のみとなりました。先日行われた<みんなの戦艦 リンキーディンク リターンズ>もチケットが完売されていました。そのほか、Qeticのアクセスなどを見ても観客の期待が高いのが感じられますが、<みんなの戦艦>のようなイベントの需要はあるのに、供給が少ないように感じられます。東京の(オルタナティブ)バンドシーンは今後、<みんなの戦艦>を契機にどのような方向へ行く、行って欲しいとお考えですか?
オルタナティブな音楽に関わらず、様々な音楽の面白い感覚を持ったイベントが、各々のイベントに触発され、今よりもさらに活発的に各所で開催されていけばいいかな、と思っています。多くのイベントや強烈なアクトの評判が、まだ音楽に興味を持っていない層の気持ちに働きかけ、沢山のお客さんが様々なイベントに来る、という文化が根付けばいいな、と思っています。
――2013年に活動を再開された奥村さんが所属するhenrytennisは、<みんなの戦艦2013>にも出演されます。今回、奥村さんは出演者としてもステージにたたれる訳ですが、やはり出演者としても特別な想いがあるのでしょうか。出演者側からして、どのようなイベントになることを期待していますか。
自分たちがまだ知ってもらえていないと感じているお客さんに聴いてもらえる良い機会だと思っています。アクト相互にそういった関係になれればいいな、という思いも、このブッキングに含まれてます。
――イベントの中でもバンドマン主催による大きなイベントは珍しいと思います。主催も一つの表現方法だと思いますが、なぜ主催するまでに至ったのでしょうか。特別な出来事などあれば教えてください。
<みんなの戦艦>の1回目を始めた2006年当時は、それほど多くのインディーフェスは無かったと思うんですが、そこで、自分たちの周りのかっこいいバンドと、名の知れたバンドを対バンさせたい、というシンプルな動機で始めたと思います。
――今回は、3日間に日にちをのばし、出演陣の数も一気に増えました。ずばり今後の<みんなの戦艦>の舵はどのように進むのでしょうか。
ひとまずは一歩一歩、お客さん目線の質が高く、ブレない、尖ったイベントとして続けていけたら、と思っています。これからも宜しくお願いします!
text&interview by Naomi Ise
Timetable
Event Information
みんなの戦艦2013
2013.02.09(土)02.10(日)02.11(月)@六本木スーパー・デラックス
OPEN 12:00/START 13:00
一日券 ¥3,800/三日券 ¥9,800(ドリンク別)
2013.02.09(土)LINE UP
SuiseiNoboAz
DJ MEMAI
TESUSABI
nhhmbase
かせきさいだぁ
道産子アナルX
YOLZ IN THE SKY
Electric Eel Shock
world’s end girlfriend & Another Alchemy
TACOBONDS
eastern youth
2013.02.10(日)LINE UP
快速東京
otori
PANICSMILE
ちくわテイスティング協会
オクムラユウスケ
Boris
DJ MEMAI
OGRE YOU ASSHOLE
LOOLOWNINGEN&THE FAR EAST IDIOTS
アルタードステイツ
2013.02.11(月)LINE UP
oono yuuki(band set)
よしむらひらく(バンド編成)
下山
OORUTAICHI
テニスコーツ
久土’n’茶谷
nontroppo
撃鉄
fresh!
henrytennis
NATSUMEN