女子高生SSWみゆなの4週連続MV発表から見る色とりどりの魅力｜20日公開『見えない目撃者』の主題歌も担当

吉岡里帆主演映画『見えない目撃者』が9月20日（金）、ついに公開を迎える。豪華キャストが集った本作にさまざまな期待が寄せられている中、その主題歌に抜擢されたのはなんと若干17歳の女子高生シンガー・みゆなだ。

デビュー前にもかかわらず、＜FUJI ROCK FESTIVAL’19＞に出演し、会場のオーディエンスを大いに沸かせたことが話題に。また『見えない目撃者』の他にも、TVアニメ『FAIRY TAIL』の第3クールEDテーマや映画『ナツヨゾラ』の主題歌を担当するなど、業界でも注目を集めている。

そんな彼女が先日18日（水）にリリースしたばかりの2ndミニアルバム『ユラレル』から、リリースまでの4週連続で収録曲4曲のMVを公開。ミニアルバムの世界観が伝わるとともに、みゆなの持つ多彩な才能が垣間見える作品となっている。今回はそれぞれのMVの魅力から見える“みゆならしさ”を紹介したい。

みゆな – ユラレル【Official Music Video】

4週連続MV公開初週の8月30日（金）に解禁されたのは、アルバムタイトル曲でもあり、映画『見えない目撃者』の主題歌でもある「ユラレル」。映画のためにみゆなが書き下ろしたというこの楽曲は、実験的なサウンド、エフェクトを使用した音像と、映画の主人公なつめのイメージに沿う“孤独”を植え付けるような歌詞が印象的な1曲だ。主演の吉岡里帆も「あまりになつめの声を代弁してくれていて、驚きました」と初めて楽曲を聴いた当時を振り返っている。MVはそんな楽曲の印象を反映するかのように、誰もいないしろがねの世界で歌い上げる彼女の姿が目に焼きつく内容に。

みゆな – 缶ビール【Official Music Video】

2週目に公開されたのは「缶ビール」だ。10代らしからぬ「缶ビール」というフレーズに違和感を覚える方もいるかもしれないが、ファンの間ではおなじみの1曲。ライブ中、オーディエンスとともにコールアンドレスポンスで繋がる曲として彼女自身も大切にしているという。SIRUPや向井太一との共作で知られるShin Sakiuraが編曲として参加。シカゴR＆Bライクなサウンドは流行りの曲調でありながらも、どこか郷愁を煽るよう。倦怠感も感じられるような歌詞からは、彼女の素直さや気楽さが感じ取れるはずだ。そんな楽曲のイメージ通りに街をはしゃぎながら闊歩するMVは「現実逃避を表現」したと語る通り、見ているだけですっと肩の力が抜けてくる。きっとこれもある意味で“みゆならしさ”なんだろう。

みゆな – グルグル【Official Music Video】

3週目の楽曲「グルグル」は、自身の体に元来宿っていたグルーヴをスタジオで一気に吐き出すように書き上げたという1曲。“踊りたい”という気持ちが湧き上がってくるようなリズム感と溶けてしまいそうになるほど甘いメロディ、中盤に突然入ってくる思いがけないラップ調のパートが一緒くたになったこの曲は、うちに秘めている“オトナっぽさ”が表現されている。そんな楽曲の印象をさらに広げるような「クールだったり踊っていたりカッコよくも遊び心のある」内容の映像にも注目してほしい。17歳らしいかわいさよりも、オトナっぽい妖艶さが伝わってくるはずだから。

みゆな – 生きなきゃ【Official Music Video】

そして最終週である今週公開されたばかりのMVが、ミニアルバムの最後を飾る「生きなきゃ」。この楽曲を聴くと、絶望の中に見える一筋の希望にすがろうとする彼女の人生観が見えてくるようで、きっとそんな人生観に共感を覚える人も多いはずだ。『ユラレル』とタイトルづけられたこのアルバムを締めくくるにふさわしいともいえる。MVも悲壮感の中でもがきながら、どうにかこうにか生きていこうとする力強さが感じられる内容に。「わたしはよくない選択を考えたこともありました」と自身の弱さを見せつつも、それを払拭するようなラストシーンには感動を覚えるほど。

　
これだけの振れ幅を表現できる17歳が他にいるだろうか？　4週連続MV公開から見えた“みゆならしさ”にグッと惹きつけれた方も少なくないだろう。2ndミニアルバム『ユラレル』は彼女にとって大きなステップとなるはずだ。リリースに合わせて、自身初のワンマンツアーも予定している。これから大舞台に出るにつれて、一層磨かれていく“みゆならしさ”を、生で体感してほしい。