ミュージシャンとなり大きなステージを夢見る、Qeticのキャラクター・アイツ。
デヴィッド・ボウイやフレディ・マーキュリーみたいな「ロックスター」に強い憧れを抱いているため、今日も掃除に使っていたモップを頭につけ、奇抜なパフォーマンスを練習している模様です。
<カモーン! トウキョウー! |
そんなアイツはライヴの下準備もしつつ、本日も楽曲制作方法をお勉強! 「モノホンのロックスターになるには、まずは音源をリリースしてからが本番や!」と思っているみたいですね。
今回はステップ⑤ダビング、⑥ミキシング。夢見るバンドマン達よ、曲作りの過程を追ってアイツと一緒に大きな舞台を目指そうゾ!
ステップ⑤ダビング
ダビングといえば一般的に、カセットテープやビデオをコピーすることをイメージする方が多いでしょう。では、音源を制作していくうえでのダビングとはどういう事なのでしょうか? 前回の④ベーシックでは骨組みとなるサウンドを録音しましたが、そのコピーを作るということでしょうか? 否! ベーシック音源のうえに、その時に録音できなかった部分を重ねて録音する、ということ。曲を聞いていて、ギターが1人なのに1人2役で元のギターの音色が鳴っている中でギターソロが入っているとしたら、それはこのダビングの時に重ねて録音した結果となるのです。
それでは、今回も“C”のダビングver.も聞いてみましょう。
“C”ダビング
もっとわかりやすくシリタイ!!! そんなあなたはアイツ流例えをチェック!
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「ダビング カレー ダト グツグツ」
=カレーに例えると、ぐつぐつ煮込ませて濃縮させるということ。
ステップ⑥ミキシング
ミキシングは、その名前から「色々ミックスする」、ということを想像するかと思いますが、どうやら違うようです! 楽曲制作の際に使用される意味としては、既に収録されている楽曲の楽器のバランスを調整すること。何か1つの楽器だけ音量が小さかったらそれを大きくしたり、音の質をもっと良いものにするため、音の補正をするイコライザーを使用していくことを指します。この微調整を行うことにより、どんどん好感触の音になっていくのですね!
“C”ミキシング音源
もっとわかりやすくシリタイ!!! そんなあなたはアイツ流例えをチェック!
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「ミキシング カレー ダト ビチョーセイ」
=カレーだと、より美味しくさせるためにスパイス、塩コショウで味付けを調整すること
制作のウ・ラ・ガ・ワ
制作過程には何かしらのエピソードがあるハズ・・・ということで聞いてみました!
ウラガワ①
今回制作過程を追っている“C”についてMop Of Headメンバーから証言を入手!
Q. “C”が出来たときには2人はメンバーじゃなかったけど、“C”に対する印象って? |
A. “C”に関して自分は、加入が決定した直後からMopをYouTubeで片っ端からライヴ映像等を観てたんだけど、その中に渋谷屋根裏でのライヴで“C”が上がっており、「破壊力抜群だなぁー」と思いながら観ていました。僕が従来抱いていた破壊力のイメージって、音はラウドで、サビは大きく展開して…っていう感じだったんですが、同じフレーズをひたすらループしまくる“C”を聴いた時に、これもひとつの”破壊力”なんだ、と感じました。[Satoshi Yamashita(Drums and Percussion)]
A. “C”に関してですが、私が加入する前から既にあった楽曲です。この時はまだ私は一人の客としてMopのライヴを見てましたが、確か初めて観たのが下北沢屋根裏でした。衝撃的の一言でした。当時はGeorgeがシンセとベースを両方やってて3ピースのバンドで。今でもあの時の初めてMopを観た光景を覚えてます。[Hitomi Kuramochi(Bass)]
ウラガワ②
オリジナルの楽曲がリリースされていない状態で、“C”のリミックスを手掛けたDJ2人が当時を語る!
Q. 今振り返って聴くとどう? |
A. いや~スネアロールのバランスがデカイ! 当時は何でも突っ込めばいいとマジで思ってたから(笑)、お恥ずかしい。あと、原曲のフレーズを無理やりmidiに起こしてSH-101のemulatorで鳴らしてみようってアイディアがあって。結果、全然関係ないフレーズになっちゃって(笑)、でも使おう!みたいな。そんな流れでしたね。2人で凄く楽しく制作したのをおぼえています。[DJ RAYMOND(The SAMOS/mold/THE SIKANDA)]
A. メチャクチャな曲だったから、こっちもメチャクチャに出来た(笑)。それこそ今僕ら2人の音の好みも違うから今いじったらどうなるかなんて考えるのも楽しみですね。逆に今の彼らにこのリミックスを元に演奏してもらいたい。そんな実験的な発想も自然に出来ちゃうのが彼らの魅力ですね。[Takeru John Otoguro(TCY RADIO)]
Who Is Mop of Head?
新人でありながら、<FUJI ROCK FESTIVAL’11>前夜祭や、<COUNTDOWN JAPAN11/12>といった大型フェスに出演し、観客を興奮の渦に巻き込んだダンス・ロック・バンド。「人間が限界の状況で奏でるループが生み出す歪み、そこから生まれる快感」を追求すべく、同期系機材やループを一切使用しない・・・そんな徹底したスタイルを貫き通すことで生み出されるダンサンブルで聴き込むほど味の出る完成度の高い楽曲が注目を集めている。2ndアルバム『Breaking Out Basis』は5月8日(水)にリリース予定。
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画像:ゆんフリー写真素材集