日本におけるポストハードコア/ポストロックシーンのパイオニアバンドのひとつであるnine days wonderの元メンバーであった川崎昭(ドラム、ピアノ)と清田敦(ピアノ、キーボード)により結成されたmouse on the keysが、セカンド・アルバム『the flowers of romance』を7月15日(水)にリリースする。
本アルバムより、収録曲“leviathan”のMVがYouTubeにて公開された。
mouse on the keys – leviathan
本アルバムは、2012年発売のミニアルバム『machinic phylum』以来のリリースであり、フルアルバムとしてのリリースは実に6年振り。世界中で高い人気を誇る日本のエレクトリックミュージックレーベル〈mule musiq〉より待望のリリースとなる。
ポストハードコア/ポストロックバンドnine days wonderのメンバー川崎、清田に新留からなるmouse on the keysは、これまでにリリースした作品数は少ないながら、音楽的コアなファンから、ミュージシャンや音楽業界に数多くのファンを持つ事で知られ、高く評価されている日本最高峰のポストロックバンド。2006年の結成以来、アグレッシブさはそのままに、より円熟味を帯びた今作は、もはやポストロックという枠には収まりきらないネクストレベルへと発展している。
現代音楽的コラージュサウンドでアルバムは幕を開け、スリリングかつエモーショナルな、“これぞmouse on the keys”と言えるサウンドの楽曲“leviathan”は、先日公開されたMVにも使用された、アルバムのハイライトの1曲。
ジャズロック的なニュアンスが強いながらも、エレクトリックな質感と時折垣間見せるノスタルジックなメロディー、エレクトリック期のマイルス・デイビスを彷彿とさせるフリーキーなトランペッ トがオリジナルな“reflection”、初期ovalの様な現代音楽的ドローンなインタールードを挟み、躍動感溢れるドラムとピアノのイントロから一転、ミッドテンポなフリージャズへと展開して行く“the lonely crowd”、ここ最近の彼らの新境地と言えるアンビエント色が強いシネマティックなジャズロック“mirror of nature”、1940年にジョン・ケージが打楽器の代用として発明したプリペイドピアノと重厚なドラム音のアンサンブルがユニークな“hilbert dub”、bill evansの名曲“peace piece」を連想させる美しいピアノ曲“dance of life”、本アルバムのタイトル曲でありmouse on the keys流ベースミュージックと言えるスリリングなドラムとストリングスのアンサンブル“the flowers of romance”、そして、モーリス・ラベルの作品中最大の難曲と言われている“夜のガスパール”からのカバーがアルバムのラストを飾る。
また、今作『the flowers of romance』のアートワークは、Julian Vassalloによるもの。ファッション界ではすでに大物からブレイク間違いなしと言われている期待の若手フォトグラファーだ。
『the flowers of romance』ジャケット
“絞首台にぶら下がった囚人の死骸が夕日に照らされる不気味な光景を聴覚的に表現した”という、何とも気味の悪い作品ながら、この作品の持続低音とmouse on the keysの重いドラム音、官能的なピアノ、ノイズが渾然一体となったカバーは、稀に見る秀逸なカバーと言え、アルバムの最後を飾るに相応しい傑作と言えるだろう。
本アルバムは、9月上旬に日本、ヨーロッパ、北米でのアナログ・リリースも決定している。
RELEASE INFORMATION
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