ニュー・オーダー、新トレイラー映像で見る新作のテーマとは？

先日、10年振りのニュー・アルバム『ミュージック・コンプリート』をリリースすると発表したニュー・オーダーから、続報が到着。ニュー・アルバムの参加アーティストと新トレイラーが公開され、また11月からスタートするヨーロッパ・ツアーの日程も発表された。

「ダンス・ レコードを作ろう！」というテーマのもとに制作されたという『ミュージック・コンプリート』。参加アーティストにはケミカル・ブラザーズのトム・ローランズ、イギー・ポップ等錚々たるメンバーが連なっている。

▼新トレイラー映像「Music Complete：3」

「ニュー・オーダーの新作についてのガイド ラインはたったひとつ。その場をとりまく雰囲気は『ダンス・ レコードを作ろう！』ということだった」と語るのはギターのフィル・カニンガム。「その場で語られたのは本当にそれだけだったんだ」という。

ニュー・オーダーの10年振りのニュー・アルバム『ミュージック・コンプリート』（9月23日発売）は、新しいコラボレーター、新しいメンバー、2作振りに復帰したジリアン・ギルバートといった古くも新しいメンバーという変化がある中、ずっと継続している事もある。それはピーター・サヴィルだ。〈ファクトリー・レコード〉所属のグラフィック・デザイナーであり、 過去35年間、ニュー・オーダーの名作 アートワークの一切を取り仕切っているその彼が、今回チューダー建築からインスパイ アを受けモンドリアンのように幾何学模様を取り入れたアルバムジャケットをデザインした。まさしくこのアルバムのように、昔の建築物から着想を得て、フレッシュで新しいものである。また彼らは〈Mute〉という新しいホームにその場所を見いだす事にもなった。〈ファクトリー・レコード〉の立役者がまたもう一方のインディペンデント・レーベルの雄のレーベルへ、という画期的な形で。

『ミュージック・コンプリート』ジャケット

『ミュージック・コンプリート』参加アーティスト

ブランドン・フラワーズ（ザ・キ ラーズ）
ニュー・ オーダーのMV“クリスタル”（01年）に登場する架空のバンド名をそのままバンド名にした程のファンであり、本作最後を飾る壮大なナンバー “Superheated”にボーカルで参加している。

イギー・ポップ
昨年 NYで行われたチベット・ハウス・ベネフィット・コンサート で“ラヴ・ウィル・ティア・ア ス・アパート”に参加したこと がきっかけで、本作収録曲“Stray Dog”に参加。彼独特の深みのあるボーカルは、エレクトロ・サウンド中心の作品にパーフェクトなバランスをもたらした。

エリー・ジャクソン（La Roux）
昨年のツアーにLa Rouxがサポート・アクトとして参加したことがきっかけとなり、レコーディングに参加した。（M-3,4,5)

トム・ローランズ
プ ロデュースは2曲を除く全てをニュー・オーダーが行い、トム・ローランズが“Singularity”と“Unlearn This Hatred”の2曲をプロデュースしている。また“Tutti Frutti”ではバンドと共作をしいている。

スチュアート・プライス
“Superheated”にアディショナル・プロダクションとして参加している。

ニュー・オーダー TRAFFIC 公式サイト