年5月の<オズフェスト・ジャパン 2013>に出演しその存在感を示した人間椅子の8月7日(水)にリリースとなる待望の新譜『萬燈籠(まんどろ)』の詳細が解禁となった! 前作20thアルバム『此岸礼讃』以来2年ぶりの新譜に今から期待が高まるばかり! そんな新作発売を控えた人間椅子のボーカルを務める、和嶋慎治氏からのコメントも到着したのでご紹介します!

『萬燈籠(まんどろ)』

およそすべての現実は、永遠に未然のままの幻想だろう。
そこに意味を付けるのは、君自身だ。

人間椅子が世に出るきっかけとなったのは、25年前のTV番組「イカ天」でした。出演した当時、確かに自分たちは大きなうねり(大げさではなく、運命といっていいと思います)の中にいると感じたものです。お陰さまで、CDデビューを果たすことができました。今年の5月に、人間椅子は<オズフェスト・ジャパン 2013>に出させていただきました。出演が決定した時から、今自分たちは再び大きなうねりの中にいる。身震いしながら、ひしひしと、そう感じてきました。何といっても世界的なロックイベントですし、自分たちの尊敬して止まないブラックサバスと同じステージに立つのです。猛練習を重ね、盤石の態勢でその日に備えました。運命の果実を手にしていると自覚しながら臨むステージは、格別の素晴らしさがありました。そうして、予想以上の好反響が返ってきました。

萬燈籠のレコーディングは、オズフェスト出演後すぐに入りました。プレッシャーがなかったといえば嘘になります。明らかに以前より注目が集まっている中でのレコーディング。しかし、それこそミュージシャン冥利に尽きるものであり、持てる力のすべてを出したとは自負しております。萬燈籠のコンセプトは、「この世界というのは、実は無限の可能性に満ちたダイナミックなものなのではないのか。現実とは、その人その人が捉えた(選んだ)世界が現出していることを指すのではないか。そして本来世界に限界がないのだとすれば、まさに芸術や表現といったものは(その非日常性と創造性ゆえに)、有限と思い込んでいる地平から一瞬間連れ去ってくれるもの、永遠と無限とをハッと気付かせてくれるものといえはしまいか」やや硬い言い回しですが、このようなものです。人間椅子らしい味付けで、奇妙なもの、幻想的な作品を心掛けました。

根底にあるのは、現実の否定ではなく、肯定、そしてそこからの飛翔です。ジャケットデザインには、誰しもが幻想を覚えるところの月をあしらいました。が、皆さんすべてに何も問題意識を持てといっているわけではありません。このアルバムを聴いて、「カッコいいね」、「戦慄した」、「気持ち悪くて笑っちゃった」と少しでも思っていただけたら、幸甚の至りです。

和嶋慎治(人間椅子)

Event Information

青森県野外フェス「夏の魔物」
2013.09.14(土)@青森

LIVE DVD 発売記念ツアー「四半世紀中」
2013.11.03(日)祝前日 @大阪BIGCAT
出演:筋肉少女帯 / 人間椅子

人間椅子レコ発ツアー ~萬燈籠~
2013.09.12(木)@札幌BESSIE HALL
2013.09.15(日)@青森Quarter
2013.09.16(月・祝)@仙台enn2nd
2013.09.20(金)@博多DRUM Be-1
2013.09.21(土)@熊本DRUM Be-9 V1
2013.09.23(月)@大阪ROCKTOWN
2013.09.24(火)@神戸CHICKEN GEORGE
2013.09.26(木)@名古屋Electric Lady Land
2013.09.29(日)@◆渋谷O-WEST「おどろの日」
2013.09.30(月)@渋谷O-WEST「どろろの日」
※全公演のチケット一般発売 2013年7月21日(日) 各プレイガイドにて。

Release Information

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