●大型フェスの出演も経験!

COACHELLA 2014:ODESZA SATURDAY,APRIL 19,2014 DO LAB
(<コーチェラ2014>に4月19日(土)出演)

出典:COACHELLA LINEUP

●大手企業とのタイアップもあり、各方面で話題に

Shot 100% on the HD HERO3+® camera from http://GoPro.com./Music:Odesza “Don’t Stop”
(2014年3月に公開されたGoProのCMにオデッザの“Don’t Stop”が起用)

出典:YouTube

Check what happens when adidas Originals ZX Flux exclusive lands at Foot Locker!/Music:ODESZA – “My Friends Never Die”
(2014年4月に公開されたアディダスオリジナルスZXのCMにオデッザの“My Friends Never Die”が起用)

出典:YouTube

●因みに彼らはこのように支持されていること、その理由に対してどう思っているのか?

もちろん凄いことだと思う。こんな風になるなんて思ってもみなかった。俺達にとっては、「そろそろ大学を卒業するから、ちゃんとした仕事に着く前に、音楽をやってみるか」という程度のことだった。音楽をここまでやる予定でやっていたわけじゃないんだけど、色々な機会が舞い込んできたので、とにかく音楽活動を続けた。俺達が出会ってから今まで毎日、休むことなく音楽活動をしているんだ。笑っちゃうだろ?

他人の頭の中がどうなってるか分からないけど、俺が思うのは、俺とクレイは、最高にダーティーで奇抜な音楽が好きなのと同じくらい、ハッピーで楽しいイージーリスリング音楽も好きだからじゃないかな。俺達が音楽を作る過程には、そういった影響や感性が含まれていて、色々な要素のバランスを上手く取ろうとしている。俺達の音楽には、そういうポップ的な感性も入っているから、人々に受け入れやすく感じられるのかもしれない。でも、その奥には、より奇妙で、聴きなれないサウンドも加わっている。普段は、そういう奇妙なサウンドを受け入れない人でも、俺達のサウンドはポップ的要素も含まれているから、受け入れることができる。そういうことじゃないかな。

出典:公式インタビュー

・・・

どうだろう? 充分すぎるほどの「次なる大物感」は伝わったのではないだろうか? では次はこの偉業を可能にした彼らとその音楽について詳しく見ていくことにしよう。

オデッザはシアトル出身のクレイトン・ナイトとハリソン・ミルスの二人組。ナイトはクラシック/ジャズ・ピアノのレッスンを約7年も受けており、フォー・テットのようなアンビエントな音楽を好む。一方、ミルスは大のヒップホップ好きということで彼らの音楽は双方の好みのエッセンスが入り交じっている。実は彼らは既に自主制作で事実上のデビュー作『Summer’s Gone』を2012年にリリースし、その後最終的にはレコード会社との契約し、本公式デビュー作のリリースに至った。

本作『In Return』はとにもかくにもキャッチーだ。全曲キラー・トラックな強力なフックがあるメロディとBPM110前後のアゲ過ぎでもユル過ぎでもない程良い塩梅のビートの卓越した楽曲センスは既に完成の域にあり、まるで最盛期のモービーとボノボやフォー・テットがブレンドしたような無敵ぶり。またマデリン グラントやジラといった時流を巧く捉えたゲスト・ボーカルのチョイスも最高。中でもジラをフィーチャーした“Say My Name”は名刺代わりになる1曲。《あなたが相手じゃ手も足も出ない/あなたと踊りたいの/だから賭けに出てみてよ》と弄ばれる女心を描く歌詞にピタりとハマるMVも必見で予想を裏切るまさかのオチは鮮烈な印象を残す。また何度もオファーを断られながらも実現させたシャイ・ガールズとの“All We Need”もすこぶる素晴らしい。

思うに彼らの一番の強みは“思いっ切りポップに振り切っている”ところ。ファンベースの大きさに左右されない思い切りの良さは、一夜で多くの人にリーチする可能性が自明になった「インターネット以降の世代」の特徴なのかも。エレクトロニック・ミュージックに対し過度なストイックさや逆にEDM的な大仰なイメージがあって敬遠しているリスナーこそオデッザを聴くべきだ。それくらいそのポップ・ミュージックとしての説得力は高い。「今はトリプル・プラチナとかそういうことは起きない時代」と他人事な二人だが、オデッザの音楽が狙える射程距離は熱心なエレクトロニック・ミュージック・リスナーの枠よりずっとずっと遠くにある。ひとまずEDMは脇に置いて、オデッザを聴いてみない?

(text by Keigo SADAKANE)

ODESZA – “Full Performance(Live on KEXP)”

★2014年10月24日(金)現在、J-WAVEをはじめとした数多くのラジオ局にてプッシュ曲として続々決定! 日本でもラジオを中心にオデッザ大ヒット到来の兆しが……!!

Release Information

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