音楽家OLAibiの音と写真による初展覧会＜聴こえない馬＞が開催決定！サウンド＆フォトブックも発表

音楽家・OLAibが初となる個展、音と写真による展覧会＜聴こえない馬＞を12月12日（日）から26日（日）までの期間、東京・六本木にあるCLEAR GALLERY TOKYOにて開催することに。

OLAibiによるSound＆Photo Exhibition＜聴こえない馬＞が開催！

本展覧会では、森に移り住み、年月をかけ森を観察し、音を録り続けるOLAibiが、かねてより惹かれていた「泥」に入り過ごした OLAibiの姿を、写真家・松原博子が捉えたものに。松原が捉えたOLAibiの姿とともに、自然から採取したホワイトノイズを「栽培」している点にも注目したい。紡いだ音のインスタレーションも展開される。

また本展に合わせて、OLAibiの新曲“聴こえない馬”のサウンド＆フォトブックを発表。会期終盤となる12月25日（土）、26日（日）には、ホワイトノイズの重なりに満ちたインスタレーションごと表現するライブパフォーマンスが行われる。ぜひ会場へ足を運んでOLAibiの世界観を体感してほしい。

森で味わう挫折、野生との距離。人間はどれだけ進化し続けても、不調和しか生み出さない。唯一自分にできることは、存在しないこと。ひそめること。だが一度手を加えたならば、一生かけて世話しなければならない。しかし人間の一生はあまりにも短くて、私が死んだあとも森は不自然なまま生き続けなければならない。死んだら今暮らすこの森に埋まろうと思っている。そのためになるべく純度の高い人間でいられるように生きていく。左耳は、何も聴こえない。もう片方の耳も時にはスースーいうしゴボゴボと水の中のような音もする。片耳しか音を捉えない私にとって、雑音とは何だろう。残り少ない聴こえる音を、ひと粒もこぼさず記憶に残さなければ。エントロピー最大限の入り混じった音を聞いてみたい。自分の知る限りの自然から音を採取しエントロピー最大限の音階、和音が何を奏でるかこの耳で感じたい。振動数が高ければ高いほど、この耳がこの先、たとえ両方聴こえなくなっても感じ取れるのではないかと。それが、希望の矛先。

ーOLAibi