彼らが昨年参加した<Vans Wareped Tour>はアメリカ最大のサーキット・ツアーで、90年代中盤から続くこのフェスティバルにはグリーン・デイやNOFX、フォール・アウト・ボーイやシンプル・プランら大物バンドをはじめ、その時代ごとにライブを身上とする多数のロックバンドが出演してきたことは音楽好きなら周知の事実。このツアーに参加することはアメリカでライブバンドとして実力を認められている一つの基準でもある。そしてONE OK ROCKは昨年、南米とヨーロッパ・ツアーで計15ヶ国全20会場20公演を開催。まさに“ワールド・ツアー”を経験してきたのだ。本国日本では、横浜スタジアム2Daysがソールドアウトするトップバンドでもある彼らのロックが、世界を魅了している事実がさらに進化したことを印象づける年、それが2014年だったと言えるだろう。
ONE OK ROCK – “Mighty Long Fall”
そして今回の<AP Japan x Tokyo Loud presents “Ten hundred Miles Tour 2015″>で、リアルに海外でバンド活動を行ってきたことを実感させた上に、最もソリッドでスケール感のあるライブを見せつけたONE OK ROCK。そこには彼らが決して綺麗事だけじゃなく、カッコいいロックに国境なんてないんじゃない? という確信とそれを実現する行動力を見た。
実際、『35xxxv』のUSレコーディングや複数のプロデューサー……ジョン・フェルドマン(ユーズド、パニック!アット・ザ・ディスコ)、ジュード・コール(ライブハウスのマネージャー)らへのオファーは、バンドの意思とTakaのセレクトによるもの。結成当初は無邪気に「アメリカに行こう!」と飛行機に搭乗しかけた(!)4人だが、ここ最近の海外ツアーで「日本以外の国で自分たちの音楽が聴かれていることを肌で感じることができて。そうなると日本だけで活動することに意味が見出せなくなってきた」とTaka。今回のレコーディングも、「何事も経験してみることに対してハングリーに生きてきたし、リスクになるかもしれないけど、次のステージに行くために必要なことだった」と発言。海外進出ありきじゃなく、バンドの欲求から発生したことが分かるエピソードだ。
ONE OK ROCK – “Cry out ”
ちなみに2月21日(土)にはスリップノットやフェイス・ノー・モア、サウンド・ガーデンやスマッシング・パンプキンズ、マリリン・マンソンら錚々たるラインナップが出演する、シドニーの<Soundwave Festival 2015>に出演。4月にはUSでのイエローカードのツアーに帯同、さらにタフになって日本でのワンマン・ツアーに突入してくれることだろう。なお、次回はいよいよ2月11日(水)リリースのニューアルバム『35xxxv』のインタビューを掲載。お楽しみに!
(text by Yuka Ishizumi)
Event Information
ONE OK ROCK 2015 “35xxxv” JAPAN TOUR
◇2015.05.09(土)、10(土)@静岡:静岡エコパアリーナ
◇2015.05.13(水)@新潟:朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター
◇2015.05.16(土)、17(日)@宮城:宮城セキスイハイムスーパーアリーナ
◇2015.05.23(土)、24(日)@神奈川:横浜アリーナ
◇2015.05.30(土)、31(日)@広島:広島 グリーンアリーナ
◆2015.04(木)、06(土)、07(日)@大阪:大阪城ホール
◆2015.06.16(火)、17(水)@名古屋:日本ガイシホール
◆2015.06.20(土)、21(日)@愛媛:愛媛県武道館
◆2015.06.27(土)、28(日)@福岡:マリンメッセ福岡
◆2015.07.04(土)、05(日)@北海道:真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
◆2015.07.11(土)、12(日)@埼玉:さいたまスーパーアリーナ
チケット一般発売:◇=4/18(土) ◆=4/25(土)
ADV ¥6,000(税別)
Release Information
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