サウスロンドンのジャズシーンでいま注目を浴びているアーティスト、オスカー・ジェローム(Oscar Jerome)の初来日まであと3か月と迫る中、彼のニューシングル「Sun For Someone」が発表された。
初来日を控えたOscar Jeromeが新曲を発表
ジャズやファンク、ソウル、ヒップホップを愛するオスカーは、トム・ミッシュ(Tom Misch)も学んだトリニティ音楽カレッジを卒業し、2018年にビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)やトム・ミッシュも登場した「COLORS」に出演。2019年にはカマシ・ワシントン(Kamasi Washinton)のUKツアーのサポートアクトを務め、<SXSW>にも出演した。
5月23日(土)〜24日(日)に開催される<GREENROOM FESTIVAL 2020>にて初来日することも話題となっている彼が放った今回の新曲は、軽快なリズムの曲でありながら、以下の様な政治的な訴えが含まれている。若手アーティストの代表格でもあるオスカーが発信する今後のメッセージにも是非とも注目していただきたい。
この楽曲は人類絶滅こそがこの地球という惑星にとって良い、ということを提案しているんだ。人類さえこの地球からいなくなれば、この惑星は元通り素晴らしい形に戻るはず。“太陽は誰かのために昇る”ーそれは動物と惑星の為に。気候変動に対して働きかける人々達をもちろんサポートする反面、僕は個人レベルでエコなことをやっているだけで、他の人よりも良い人間と思い込んでいる人々を正直疑問に思う。特に、自身は行動していないのに、エコな活動を売りにしている政府……。イギリスの様な象牙の塔に住みながら、遠くから他の国々で異常気象に苦しんでいる人を目にしたり、日々の生活を生き延びるために環境にとって悪いことをせざるを得ない人々を見下している……我々は“地球を守ろう”と言いながらも、ただ“自分の身”だけを守ろうと言っているのではないのだろうか?
オスカー・ジェローム