黒犬離脱〜プラッド誕生!

そんなブラック・ドッグからメンバーのアンディ・ターナーとエド・ハンドレイの2人がプラッドを結成。デトロイト・テクノ以外にも2人が影響を受けてきたヒップホップやブレイクビーツの音楽性をブラック・ドッグのサウンドに持ち込んだような作風でその活動をスタート。1991年に1stアルバム『Mbuki Mvuki』をリリース。この辺の初期作品のオリジナルは中古でも高価で入手困難であるが〈Warp〉より『Trainer』(00年)として編集されているので、ぜひこちらもチェックを。事実この頃はまだブラック・ドッグとの差別が難しいようなサウンドであったが、ビョークやニコラ・コンテがヴォーカル参加した『Not For Threes』(98年)や、続く『Rest Proof Clockwork』(99年)辺りは現在のプラッドに通じるオリジナリティが開花される青写真を感じる。

Plaid -“Lilith feat. Bjork”

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