祝!25周年、マイペースなオリジネーターが魅せるスゴみ

そんなプラッドの足跡を辿ってきたが、なんと今年で活動25周年。同レーベルの同期とも言えるオウテカやスクエアプッシャーのような多作家ではないがマイペースかつ着実に活動を続ける彼ら。常にアーティストやクリエイター、映像作家たちのコラボレーションを喚起させる理由は、その繊細かつイマジナリーなプロダクションがそうさせるのだろう。そして冒頭でも述べたように、彼らの「音楽=オリジナル」であるってこと。

Reachy Prints(リーチー・プリント)

彼らの記念すべき10作目となる新作『Reachy Prints(リーチー・プリント)』はエレクトロニカ、ブレイクビーツ、デトロイト・テクノの融合といった彼らの持ち味に、独特で緻密なメロディとプロダクション、そして全ての作品に一貫しているメランコリーなサウンドで、オリジネーターとしてのスゴみに圧倒される。ボーズ・オブ・カナダ、オウテカ、フライング・ロータスらの作品に携わり〈Warp〉サウンドの根幹を支える名手ノエル・サマーヴィルがマスタリングを担当した本作からは、すでに“Hawkmoth”と“Tether”(こちらは同名のアプリが公開中)が公開。アルバム全体、徹頭徹尾プラッド節が炸裂した集大成かつ最高傑作です。

Plaid -“Hawkmoth”

Plaid -“Tether”アプリ

(text by Qetic・ダブルビー)

Release Information

[amazonjs asin=”B00JEM0A6E” locale=”JP” title=”Reachy Prints 帯解説・ボーナストラック1曲収録 / デジパック仕様 / 国内盤 (BRC419)”]