タワーレコードが運営する音楽レヴューサイトMikikでは、ニュー・アルバム『Wonder Future』をリリースしたASIAN KUNG-FU GENERATION(以下アジカン)の後藤正文と、『スタジオの音が聴こえる 名盤を生んだスタジオ、コンソール&エンジニア』著者の高橋健太郎、『ポストロック・ディスク・ガイド』監修者の金子厚武の三者が、スタジオと音楽的背景について語るトーク・イヴェント<未来の音が聴こえる~ポストロックの聖地Somaとデイヴ・グロールのStudio606 を巡って>を、6月19日(金)にタワーレコード渋谷店B1F「CUTUP STUDIO」で開催する。

『スタジオの音が聴こえる』は、プロ・エンジニアでもある高橋氏が世界各地の有名スタジオの機材やエンジニアなどに注目し、数々の名盤が生まれた秘 密を解き明かしたもの。『ポストロック・ディスク・ガイド』は20年に及ぶポスト・ロック史の総括を試みた、内容も実物も分厚い一冊。この両書は発売時期がほぼ同じだっただけでなく、どちらもトータスのジョン・マッケンタイアが経営するSomaエレクトロニック・ミュージック・スタジオについて言及している。そこへ直接赴いた経験を持つのが後藤正文で、Gotch名義のソロ作『Can’t Be Forever Young』は同所でミックスされた。さらに、アジカンの新作『Wonder Future』でも、スタジオにスポットが当たったのは記憶に新しいところ。フー・ファイターズのデイヴ・グロールが監督を務めた映画『サウンド・シティ』でも描かれている通り、アジカンがレコーディングに使ったフー・ファイターズが所有するStudio 606には、ニール・ヤングやニルヴァーナらの名盤を生み出した機材が受け継がれている。

Sound City -Real To Reel 字幕付き予告

このイヴェントが企画されたきっかけは、後藤氏のTwitterでの立候補。どうしてSomaやStudio 606を訪れようと思い立ったのか。そこには未だ語り尽くせていない、深い理由があったはず。当日は、現地で作業した際のエピソードを伺い、両スタジオの光景や、 そこで制作された作品のサウンドを一緒に見聞きしながら、高橋/金子両氏とともに“スタジオ”がもたらしたものを語り合うのは、アジカン新作やGotchソロ作を掘り下げ、ポスト・ロックの実像に迫ることにも繋がるはず。歴史的背景やミュージシャンの考え、レコーディングの魔法を知ることで、音楽を聴くのがもっと楽しくなるのは間違いなし!

後藤正文 コメント

「エンジニアリングや機材の話、いろいろ伺いたいことがたくさんあります。僕らは、いきなりプロツールス世代ですし。こういう技術とか歴史とかがあるんだよっていう話を、若い子たちが聞く機会になったら素敵だなと思っています」

Gotch『Can’t Be Forever Young』トレイラー映像

出演者 PROFILE

後藤正文(Gotch/ASIAN KUNG-FU GENERATION)
76年生まれ。ASIAN KUNG-FU GENERATIONのヴォーカル&ギターであり、ほとんどの曲の作詞と作曲を手掛ける。2010年にはレーベル〈only in dreams〉を発足し、ウェブサイトも同時に開設。また、新しい時代やこれからの社会など私たちの未来を考える新聞「THE FUTURE TIMES」を編集長として発行するなど、 音楽はもちろんブログやTwitterでの社会とコミットした言動でも注目され、Twitterフォロワー数は現在274,000人を超える。Gotch 名義でソロ・アーティストとしても活動しており、本人がヴォーカル/ギター/ハーモニカ/シンセサイザー/グロッケンシュピール/パーカッション/プログ ラミングまで多彩な楽器をプレイし、トータス/シー・アンド・ケイクのジョン・マッケンタイアがミックスを担当した初のソロ・アルバム『Can’t Be Forever Young』を2014年4月〈RECORD STORE DAY〉にリリース。2015年5月27日にはASIAN KUNG-FU GENERATIONの最新アルバム『Wonder Future』を発表し、7月には全国ツアーがスタートする。
Twitter only in dreams HP ASIAN KUNG-FU GENERATION 公式

高橋健太郎
音楽評論家、音楽プロデューサー、レコーディング・エンジニア、インディー・レーベル〈MEMORY LAB〉主宰、音楽配信サイト〈OTOTOY〉のプロデューサー。一橋大学在学中から「プレイヤー」誌などに原稿を書き始め、82年に訪れたジャマイカの レゲエ・サンスプラッシュを「ミュージック・マガジン」でレポートしたのをきっかけに、本格的に音楽評論を始める。現在は「朝日新聞」に寄稿するほか、「ステレオサウンド」「サウンド&レコーディング・マガジン」「ケトル」などに連載を持ち、メディアを横断した執筆活動を続けているほか、プロデューサー、レコーディング・エンジニアとしても数々の録音、マスタリングを手がけている。著書に『ポップ・ミュージックのゆくえ 音楽の未来に蘇るもの』。6月5日に「スタジオの音が聴こえる 名盤を生んだスタジオ、コンソール&エンジニア」(DU BOOKS)を発表した。
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金子厚武
79年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は「MUSICA」「ミュージック・マガジン」「bounce」「MARQUEE」「CINRA」など。5月30日に刊行された『ポストロック・ディスク・ガイド』で監修を務めた。
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EVENT INFORMATION

Mikiki Presents
後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)×高橋健太郎×金子厚武
<未来の音が聴こえる~未来の音が聴こえる~ポストロックの聖地Somaとデイヴ・グロールのStudio606を巡って~>

後藤正文、高橋健太郎、金子厚武“スタジオ”と“サウンド”を語る music150609_postrock_2
2015.06.19(金)
OPEN 19:30/START 20:00
タワーレコード渋谷店B1「CUTUP STUDIO」
¥1,000(別途1ドリンク必要)
後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、高橋健太郎、金子厚武

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