Pumarosa
2016.11.26(土)@Clockenflap 2016
私がPumarosaを観たのは、香港で11月に開催された<Clockenflap 2016>だった。日本を発つ前に動画サイトで何曲か予習し楽しみにしていたバンドではあったが、観たいバンドが他にも重なっていたので、会場に行ってからその場で決めようと思っていた。
さて、当日。土砂降り、そして想像以上の寒さ。彼らが立つステージは会場内で唯一、屋根の下でライブが観られる場所だった。実を言うと「ちょっと雨宿りしたいし……」という感覚で、他を諦めて彼らを優先させたのだった。今振り返れば、これが大正解。雨よ! まじでありがとう!
ライブの感想を語る前に、バンドのプロフィールをここで簡単に紹介しておこう。
ロンドンを拠点とする5ピースで、読み方はピューマローザ。ボーカルはイザベルという長いブロンドヘアのスレンダー美人。(女子が何にでも付ける類の“カワイイ”ではなく本気の美女)EPのアートワークを自身で描くなど、バンドのヴィジュアル面も担っている。
余談かもしれないが、アーティスト写真を見る限り彼女はわき毛を生やしている。「どのようなメッセージのもと、どういう見せ方をするか」にかなりのこだわりがありそうなので、そこにもアティテュードを感じる。素敵だ。そのほかのメンバーは、ギタリストのジェイムス、ベーシストのヘンリー、ドラマーのニコラス、そしてシンセ・サックスのトモヤ。
2ndシングルの『Cecile』は、ある時期に最もブログに書かれた曲・アーティストとして1位を獲得するなど話題になっていた。
バンドの紹介文には、サイケデリックバンドとあったが、ライブを観た時の印象はそれだけではなかった。下敷きになっているのは確かにサイケデリックなグルーヴなのだが、パンクやアート・ロックの影響も大いに感じたし、シューゲイザーのように内省的に音を重ねていき、それが大きな解放感となって人々を踊らせている様はまるで熟練のグループのようで「これって本当に新人バンド?」と疑ってしまうほどだった。
それはもちろん高い演奏力によるところもあるが、加えてイザベルの強く鋭い眼差し・メッセージ、そしてカリスマ性がバンドに更なる説得力をもたせていた。
彼女の存在を知れたことは、この旅の最高の収穫になった。
Pumarosa – “Cecile” – Live at The FADER Fort Presented By Converse
日本に帰ってアルバムリリースの情報を待つ日々だったが、EPに続いてなんと来日の知らせが! こんなタイミングに日本で観られるなんて美味しい……美味しすぎるよ……。
以前『週刊・洋楽ハッスル!』(ちゃっかり宣伝)という動画番組で“ダンサブルなサヴェージズ”なんて紹介したが、他にもPJ ハーヴェイなどの女性SSWが好きな方にも、この新しいカリスマを目の当たりにしてほしい。
それから、ジェイムス・ブレイクもこのバンドの曲をお気に入りに挙げていたので、JBファンにも是非プッシュしたい。
久しぶりの<Hostess Club Weekender(ホステス・クラブ・ウィークエンダー )>初日、トップバッターでの出演。この日は開演からステージ前に張りつこう。こんなにいいバンド、見逃したらもったいない。
Pumarosa – Honey – Vevo dscvr (Live)
EVENT INFORMATION
Hostess Club Weekender
2017.02.25(土)、26(日)
OPEN 12:30/START 13:30
新木場スタジオコースト
25日(土):Pixies、MONO、Girl Band、Pumarosa
26日(日):The Kills、Little Barrie、The Lemon Twigs、Communions
Hostess Club Weekender オフィシャルサイト Hostess Club WeekenderのSpotifyプレイリストはこちら!
RELEASE INFORMATION
ピューマローザ EP
ピューマローザ
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