Rainbow Disco Club2016
2016.04.29（金・祝）- 05.01（日）＠東伊豆クロスカントリーコース
2016年4月29日（金・祝）から5月1日（日）までの3日間、静岡県・東伊豆町にて＜Rainbow Disco Club2016＞（以下RDC）が開催された。
野外フェスといえば、まず気になるのが天候。GWは年間でも晴天に恵まれる確率の高い時期なのだが、初日の29日がiPhoneアプリの天気予報では「強風（ほこり）」マークが消えない。とはいえ残り2日間は晴れ予報。雨が降る心配はなさそうなので、ひとまず安心して当日を待ちこがれていた方々も多いだろう。
フェス前日、全力で＜RDC＞に向かっている高揚した気分を覆す、驚愕のニュースが私たちを襲うことになる。なんと、＜RDC＞メインアクトのひとり、アンドリュー・ウェザオール（Andrew Weatherall）が体調不良のため出演をキャンセルするとのこと！理由が理由なだけに本人の静養を優先していただくに尽きるが、この不安な天気予報に輪をかけて一気にテンションが落ちてしまったことは否めない。
私もアンドリューの出演を一番楽しみにしていたので、天気の危うそうな初日は断念して2日目から行くことを一瞬検討したが、やはり他にも見たいアーティストはたくさんいるし、と気持ちを奮い立たせて自分の背丈の半分以上あるバックパックを背負い、自前のテントを持って出発した。
品川から東海道線の鈍行を乗り継いで到着したのは夕刻。会場最寄りの伊豆稲取駅にはそれらしい客がちらほらと見え、会場付近に止まる公共のバスも行ってしまったばかりだったので、思い切って声をかけ、若いママと1歳の子ども、出店のため来ているという古着屋のお姉さんと私とカメラマンの4名（+1）でタクシーを相乗りすることとなり、いかにもフェスらしいシーンで初日をスタートすることになった。
タクシーに乗り10分足らずで会場に着き、駅近くの売店で購入したビールでエネルギー補充してからいよいよ入り口へ。初日ということもあり、まだ人の流れはゆったりとしている。
私は今回＜RDC＞に初参加で、この東伊豆の会場に降り立つのも始めてだ。テント泊の予定なので、すでに所狭しと張られている会場に近い方のテントサイトにやっとのことでスペースを見つけ、既に聴こえてくるメインフロアからの音に焦る気持ちを抑えながらなんとか寝床を確保。いそいそと準備をし、メインフロアへと向かう。丸太の階段を降りると、芝生の斜面のちょうど真ん中にハンモックが置かれており、まばらに人が横たわって、ゆらゆらと気持ちよさそうに揺れている。メインフロアを一望できる絶景ポイントだ。
次ページ：お目当てを「見逃すまい」と焦ることなく、ゆったりとした流れで時間と音楽を楽しむことができた。
