2014.11.08(SAT)@UNIT
Red Bull Music Academy Presents The Roots Commandment:Tokyo In Dub

前0時の代官山ユニット。入口の前には文字どおり長蛇の列ができあがっていた。あとで聞いたら入場規制もかけられたそうだ。メインフロアに下って行くと、ステージの頭上にはレッドブルのロゴとともに、スピーカーの絵が掲げられている。そう、レゲエといえばサウンドシステム・カルチャー。<The Roots Commandment:Tokyo In Dub>と冠したこの夜は、<Red Bull Music Academy Tokyo 2014(以下、RBMA)>関連イベントでも最大のベース・サウンドが響き渡った。

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(photo by Yusaku Aoki)

大観衆にとって一番のお目当ては、ニュージーランドから初来日を果たした7人組、ファット・フレディーズ・ドロップだ。世界中のフェスを席巻するダ ブ・クルーが登壇するや、後ろからは押し寄せる人の波。息も詰まりそうなフロアの足元を、サンプラー経由の重低音が揺らす。いかしたホーン・セクションに、今日的なツボを押さえたグルーヴ、いい塩梅に甘くホットなヴォーカル……これは最高すぎる。

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ファット・フレディーズ・ドロップ(photo by Yusaku Aoki)

メインフロアの他に、SALOONとUNICEの計3ステージ。DJ陣はより広い解釈でベース・ミュージックを回していたが、ずば抜けていたのはブリストルの名門ダブステップ・レーベル<Tectonic>からのミックスCDも話題となったマムダンス。バンドでの再来日も待たれるブラカ・ソム・システマの一員、ブランコも機材トラブルに見舞われながら、ゲットーなブレイク・ビーツで盛り上げていた。

そして午前3時過ぎ。偉大なるサウンドシステムの伝説、ジャー・シャカが現われる。ウェイラーズの“ワン・ラヴ”が鳴り響いた瞬間、享楽的なムードに包まれたフロア。この音があればいくらでも夢を見れる。3時間に及ぶ音源はネットにアップされているので、来れなかった人も桃源郷を追体験してみるべし。

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ジャー・シャカ(photo by Yasuharu Sasaki)

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ジャー・シャカ(photo by Yasuharu Sasaki)

text by Toshiya Oguma

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