2014年秋、若く才能溢れるアーティストたちを支援する世界的な音楽学校<レッドブル・ミュージック・ アカデミー(以下:RBMA)>が東京で開催決定。10月12日(日)〜11月14日(金)までの約1ヶ月間の期間中、東京都内の至るところで国内外の著名アーティスト、海外のカッティングエッジなクリエイター、日本が誇るさまざまなジャンルのパイオニア、気鋭の若手アーティストたちによるDJ&ライブ、ア ートインスタレーション、レクチャー、エキシビションが昼夜を問わず繰り広げられます。まさに夢のような音楽カルチャーの祭典が東京にやってきます!

2014年度の<RBMA>参加者の応募総数は過去最多6,000通以上。2013年度のニューヨーク開催と比べると約1.5倍に。この数字は、東京がどれほど注目を浴びているのかを表していることでしょう。予想以上の長い時間と度重なる話し合いを夜通し繰り返した末、厳選なる審査により選ばれた参加者たちは、アカデミーのためだけに用意された建物内でレクチャーやスタジオ・セッションを行い、さらに東京を代表する様々なスポットでイベントに参加します。毎年細分化される出身国に、今年はケニヤやエジプトが初めて加わり、合計34ヶ国から多種多様なスタイル、スキル、メソッド、カルチャーを持つ才能溢 れるアーティストが各国を代表して東京に集まります。日本からはSapphire Slows、Albino Sound、 Haiokaの3名が参加決定。

参加者の中には、すでにシーンで知られた名前も数多くあります。トルコ・イスタンブール出身のエクス ペリメンタル/ノイズのIpek Gorgun(イペック・ゴルガン)。Diploのレーベルからリリースした”I’ma Read”のPVがYouTubeで100万回以上の再生を記録した、NYヒップホップの雄Zebra Katz(ジブラ・カッツ)。才能豊でフルート、ピアノ、マンドリンの演奏をこなす他、MPCやLoop Stationも自らのライブに取り入れ、生まれ持った音楽の才能とテクノロジーの可能性を融合させている、Laura J Martin(ローラ・J・マーティン)、ウィーンを拠点とするグラフィック・デザイナー、メディア・ア ーティスト、シンガー、ソングライターである Miriam Moneこと、Mimu Merz(ミームー・メルツ)など、ユニークなスタイルの彼らがこのアカデミーで開花させることでしょう。

注目の日本から参加が決まった3名はこちら!

Albino Sound(アルビノ・サウンド)
本名:梅谷裕貴
居住地:東京
音楽ジャンル:ビーツ
スキル:プロデューサー、演奏家
梅谷裕貴は「フレイバー」が何かをよく理解している。職場である東京のダイナ ーで仕事に励んでいる以外は、彼はプロデューサー兼マルチ・プレイヤーとして音楽を制作し、Albino Sound(アルビノ・サウンド)という名義で発表している。彼のトラックは雄大かつ繊細で、クラウトロ ックとニューエイジからの影響を、複雑で軽快なリズムと豪華な雰囲気と8ビットのメロディーの中に注 ぎ込んでいる。普段はまだ、文字通り「ベッドルーム・プロデューサー」として活動しているが、彼の作 品は少しずつ世界に知られるようになってきている。そのうちのひとつが、ウェブサイトTheDayMag.jp の制作した短編ドキュメンタリー・シリーズに提供したサウンドトラックだ。

Haioka(ハイオカ)
本名:灰岡慎太郎
国:日本
居住地:東京
音楽ジャンル:ポスト・ダブステップ
スキル:プロデューサー、DJ、演奏家
灰岡慎太郎は、自身の文化的アイデンティティと深く調和している人物だ。伝 統的な浮世絵美術からインスピレーションを得ているというHaiokaは、近代的なエレクトロニック・ミュ ージックに独自の日本的な解釈で取り組み、過去と未来、彼の祖国と世界を繋いでいる。彼はデジタルな 楽曲に、生の琴やギター、フィールド・レコーディングを足し、優雅でデリケートながら意志の強さを感 じさせる音楽に仕上げる。ドイツのレーベル〈Emerald&Doreen〉から発表しているEPの数々ではアンビエ ントからダブステップまで、幅広いスタイルを取り入れているが、その全てにおいて原点となる場所がブレることはない。

Sapphire Slows(サファイア・スロウズ)
本名:平松絹子
国:日本
居住地:東京
音楽ジャンル:エレクトロニック、エクスペリメンタル、ゴースト・ポップ
スキル:プロデューサー、DJ、演奏家、ヴォーカリスト
Sapphire Slowsは「何でも家」と呼ぶのがふさわしいかもしれない。彼女はプロデュース、DJ、シンセサイザーやキーボードの演奏をこなし、不気味なドローン・ヴォーカルをそのト ラック上に乗せ、曲の怪しいテクスチャーをより一層引き立てる。2011年の東日本大震災が、彼女に残酷な気づきをもたらし、音楽の道に進む事を決心させた。東京のベッドルームで独自の音楽を発展させ、その名を知らしめてきた彼女は、アメリカ、カナダ、メキシコ、中国、それに母国でのツアーを行い、日本の〈Big Love〉やロサンゼルスの〈100%Silk〉といったレーベルから作品をリリースしている。彼女の曲には、その名前が示す通り青くスローモーションな薄煙に沈み込むようなものもあれば、2014年にリリースしたアルバム『Allegoria』のように、もっと鋭くめまぐるしい、クラウトロックを思わせるようなものもある。レコード・ディギングを好み、音楽的ノスタルジアと自らの明晰夢を一蹴する姿勢が、Sapphire Slowsの音楽を未来に根付かせている。

Event Information

Red Bull Music Academy Tokyo 2014
開催期間:2014.10.12(日)〜11.14(金)
※全貌は、8月初旬に明かされます。<RBMA>の講師として招かれる著名人やDJ&ライブに出演するアーティスト、数々のイベントの発表が予定されています。