すべてのライブパフォーマンスが終了すると、ついに勝者を発表する時間に。ステージにはAzami、Sunrise In My Attache Caseの面々が肩を組んで登場し、両者の熱演を讃え合った。そして僅差で勝利を手にしたのは、Sunrise In My Attache Case。過去4回の<Red Bull Live on the Road>では関東出身のバンドが優勝していたが、関西出身バンドが初めて勝利を勝ち獲った。Sunrise In My Attache Caseの面々は「今回の<Red Bull Live on the Road>を通じて、いかに周りから支えられていたかを実感しました」と感慨深げに語り、どの国でレコーディングしたいかと尋ねられると「……イギリス!」と即答し会場の笑いを誘った。

優勝決定!日本最大級のロックコンテスト、今年のバンド300組の頂点に立ったのは…!? F7Q6604-700x467
Photo by 横山マサト

FINAL STAGEを終えたSunrise In My Attache Caseの面々は、優勝した現在の心境を尋ねると以下のように答えてくれた。

かぶす(B) まだ実感が湧かなくて。でも本当に嬉しくて、優勝と言われた瞬間に僕らを支えてくれたいろんな人の顔がバーッとフラッシュバックして、感極まってしまいました。

岡P(Dr) 一言、本当に嬉しいです。まだ実感が湧かないですけど、海外にも(レコーディングで)行けるというのが嬉しすぎて。で、これからの活動もがっつりと、これをきっかけに波に乗っていきたいと思います。

anoppe(G) 言葉にはならないというか。とりあえず嬉しさでいっぱいです。

Kazuya(Vo, G) ものすごく嬉しかったです。正直、僕自身Azamiのことも好きなので、どっちが勝ってもいいかなと思ってたけど、でもあそこに立つと「負けたくない」と思い始めて。だから自分たちの名前が呼ばれたときはすごく感動しましたね。ここから良い曲を作って、もっと頑張っていきたいと思います。

──今日は演奏しているとき、手応えはありましたか?

Kazuya 全然! まったくなかったです。

かぶす 本当に自分、こんなにちっぽけだったんだなって、やってる最中に思って。

岡P ステージがデカすぎたしね。

かぶす 自信のなさとかって、そういうときに出てしまいがちじゃないですか。「これ、イケてるのかな? お客さんどう思ってるのかな?」とかそういうの気持ちがあった反面、今まで経験したことがないステージで、サマソニ以上かもしれないぐらい気持ち良かったです。

──MIYAVIさんやThe BONEZなど、普段あまり接する機会のないアーティストとも共演しましたが?

Kazuya The BONEZさんがリハーサルをずっと観てくれていて、「もっとこうしたほうが良くなるよ」とたくさんアドバイスをくれたんです。本当に参考になりました。

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──最後に今後の目標を聞かせてください。

岡P フェスに出るのが当たり前みたいな存在になりたいですね。そして、今日をきっかけにThe BONEZさんのツアーにも呼んでもらえるようになりたいです。

Kazuya あとは海外のフェスにも出演してみたいです。

anoppe そして、海外でもCDが出せるようになりたいです。

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また、残念ながら優勝を逃したAzamiにも話を聞いた。彼らはイベント終了後、気持ちを切り替えてすでに次へと進み始めていた。

三浦詩音(Vo) 悔しいというのはもちろんですけど、やっぱり実力がものを言ったのかなと。でもここまで来れたのは、改めて仲間とか身の周りの人たちのおかげだなと思いました。そこに感謝しつつ、ここからがある意味スタートだなと。ここからどれだけ自分たちを伸ばせるかが勝負になってくると思うので、自分たちの力を信じて仲間とともにどんどん上に進んでいけたらいいなと思います。それにSunrise In My Attache Caseともまた一緒にやりたいです。

関普円(G, Cho) 同じく悔しかったというのが一番で。でも勝っても負けても、結局やることは同じ。逆に今回の悔しさをポジティブに考えるのなら今後のバネになると思うので、きっと今回の負けというのは神様が「気を抜かずにやれよ」と与えた試練だったのかな。今日のゲストバンドとの力量の差も見せつけられたし、今回の結果で見えてきたものもあるので、より良いバンドになれたらなと思います。そして今度は自分たちがこのCLUB CITTA’を埋められるようになりたいです。

加藤航(B) やっぱり悔しいです。でもこういう機会はなかなかないことだから、すごくいい経験になりました。次はちゃんと、今日のゲストバンドたちとも対等にできるような存在になって、もっとデカいステージでもライブできるように頑張ります。

中川智伸(G) 僕たちは勝ち負けにこだわっている部分があるけど、普段ライブをやっているとそういう部分って漠然としたものがあるじゃないですか。でも今回みたいに勝ち負けがはっきりしている珍しい場面に直面して、今日はシンプルに「負けてよかったんじゃないか」という気がして。この結果をバネに、「あのとき負けてなかったら、こうなってなかったかもね」とあとあと笑えるような結果をちゃんと見せられるように、しっかり精進していきたいと思います。

河野ヒロム(Dr) まだ伸びしろがあると捉えて、頑張っていこうと思います。

なお、優勝したSunrise In My Attache Caseの今後の展開については、追ってアナウンスされる。Sunrise In My Attache Case、そしてAzamiをはじめとする<Red Bull Live on the Road>参加バンドたちが今後さらなる飛躍を遂げることを期待したい。

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texy by 西廣智一

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