Rega 10th Anniversary 4th Full Album『Rega』
フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆企画Vol.4
[2016.12.25(日)-01.03(火)]

溢れ出る感情をむき出しに表現する凄まじいライブ・パフォーマンスで、もはやインストゥルメンタルバンドの枠組みを超えて各地の音好きを魅了するRega。そんなRegaが10周年を迎えるアニバーサリーの幕開け第一手として、2017年1月25日(水)にリリースする4thフルアルバム『Rega』のフルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆企画vol.4。

(vol.1及びリリース詳細はこちら、vol.2はこちら、Vol.3はこちら

10日間ごと、2曲ずつの期間限定フルストリーミング・第四弾となる12月25日(日)〜2017年1月3日(火)は、“Dress”と“JOG”が試聴できるようになっている。当連載では、2008, 2009年当時存在したメンバーによるセルフライナーノーツと、再録にあたって再執筆したセルフライナーノーツを、楽曲の試聴をしながら読んでいけるようになっている。10周年を迎えた現在、メンバーの楽曲に対する想いやプレイの変化も感じながら、曲がどのように成長していったかを楽しんでいただきたい!

7. Dress

2008年当時

ど頭からやたらとテンション高いやんちゃな曲です(*注:前収録アルバムでは1曲目)。軽快なベースラインに2つの対照的なギターが重なる事によって、どこか不安定でありながら心地よい。町田康の本に出てくる肉体のドレア(ドレスアップの略)がタイトルの元となっています。rega流のスパイスが効いた構成が聴く者を飽きさせない1曲。

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.4 Dress_Drawing
2008年当時に青木顕信(Ba)が“Dress”から連想して描いた絵。
「さぁドレスアップして遊びに出かけよう! という絵です。テンション高めの二人(着替え前)と明るい黄色の上に町の風景を描きました。少しぐらい馬鹿になって楽しむ事が、生活をドレスアップするきっかけになるように思います」(青木・2008年)

2016年12月現在

井出竜二(Gt)

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.4 bio1-100x100
この曲なんか好きなんすよねぇ。なんでかなー、好きに理由はないもんなー……、とか。やっすいドラマみたいでフフフプププ。単純明快なホームドラマとか、好きな部類です。なんやろなー、ずっと考えてるんやけど、家族感あるんかなー。えーなにーお気に入りのニット被って出かけよー キーには蛙のホルダーつけよー スニーカーは赤のニューバランスかな いやーフォース1っしょー いやいや黒のコンバースでしょー 胸元にはスラングのバッチね 玄関、耳元にはomaのトラック さー、出かけよー チャリこぐの最近辛いんよなー 腰いてー 乗り継ぎ失敗しないように俺 入る前に牛丼くおー おっあれー久々〜〜〜なにしよん? 俺これからスタジオ〜 今度新譜出るけんさー 聴いてよー 連絡するわー じゃあねー 軽く飲んでいきますか はいさいこー はいーー はいーーー はいーーー わちゃーーー 結局朝やーん エイジア、ハシゴやーーん 乗り過ごさないように俺 ふぁぁぁぁぁあああ みそ汁飲みたいなーちっちゃい貝のやつ むにゃむにゃ この時間このチャリまじ辛い 飛ばせてーーー あーあーーー あーーあーいよーーーん ただいま〜

みたいな。

四本晶(Gt)

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.4 bio2-100x100
“VIP”と並ぶ初期Regaの代表曲、だと思っています。時が経ってもライブに組み込まれる理由はきっと、この曲がライブ映えのする絶妙なパーティー感を持っているからではないでしょうか。そんなパーティー感を持った楽曲の再録レコーディング、意外とシビアなものでした。

Regaのレコーディングは1発録り。なぜかは分かりませんが、“Dress”レコーディングは手汗ぐっしょりだった気がします。改めて聞いてみると、バンドの一体感と曲のテンションがバッチリありつつ、綱渡り的なギリッギリの緊張感も伝わってくる。ただアッパーなだけではない。緊張感の中から、フツフツと出ているマグマのようなものが垣間見えるような気がして、昔とは違う、今流“Dress”に生まれ変わっていると思います。

青木昭信(Ba)

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.4 bio3-100x100
町田康! 読んでたなー最近全く本を読まなくなったな。そっからタイトル引っ張ってきてたなんて忘れてたな(ほとんど忘れてる)。

知らない間に当時、ライブの定番曲になっていたこの曲。ギターのエフェクトリフは最近ではないアプローチなのかな。10年前より皆足下が整理され、どんどんシンプルになったような。ベースはチューナーだけやし。やんちゃだけど『街』というより『町』というような、むしろ『村』というような、田舎育ちが都会で頑張って制作したダンスナンバーって感じです。今想うと。

三宅隆文(Dr)

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.4 bio4-100x100
この曲は改めて聴くと、多分シンバルレガートに憧れてつけたんですけど全然違うことになってるパターンですね(笑)。ノリよく跳ねたパターンをがんばって叩いてます。再録ではちゃんと叩けてますのでお聴きください。

8. JOG

2008年当時

穏やかな午前中を軽快に走る曲です。途中、暗雲たちこめる不穏な空気と共に迷路に迷い込みますが、最終的には晴空のハッピーエンドです。ウォーミングアップ、全力疾走、クールダウン、色々な風景に遭遇する事ができて、良質なランナーズハイが味わえる曲です。

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.4 JOG_Drawing
2008年当時に青木顕信(Ba)が”JOG”から連想して描いた絵。
「ポップチューンなのでカラフルにしてみました。複雑なデザインは曲中の一癖を意味しています。けれどあくまでポップです。青空の下、音に身を任せてどこまでも走ろう!! という絵です」
(青木・2008年)

2016年12月現在

井出竜二(Gt)

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.4 bio1-100x100
晶がセットに入れたがる曲。ライブやってる時、身を任せられるから好きなんすよーって。ごめんて変な曲多くて。

うーん、つけたメロ覚えるのが大変でした。昔はこういう事がよくありました。こっからここまで自由にメロつけよー、と。もう一本のギターも僕がほぼつけてたので、自ずと。

最近、歌えたほうがギターメロもより歌えるんじゃないのか? ぴっかーーーん! みたいなノビノビタ的なやつ降りてきたんで、娘引っ張り出してカラオケとか行ってたんすよねー。で? ウタウタイすげーーー! ぴっかーーーん! みたいな ゴウダタケシ的なやつも降りてきたんすよね。とにかく、刺激ある方しか選んできてない人生なので何でも先に手も足も口も指も出ちゃうんだなーー。頭は瀬戸際、あーまた脱線。でもいいと思うよ、オチ無し。すぐ脱線、人の話聞かない、うんええと思うよ……。

って、さっきこの曲が言ってくれました。

四本晶(Gt)

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.4 bio2-100x100
旧譜バージョンと再録バージョンの違い。今回、レコーディングで実際に演奏して、聴き比べて、その違いについて実感していたことがあります。

それはバンドの深みの違い。Rega新参者の僕ですが、ハッキリ言わせてもらいました。

旧譜にはない深みの部分が、再録バージョンの音には、脂のようにノっていると思います。

そしてその深みの違いを1番実感したのがJOG。構成は変わらず。アレンジは後半とかだいぶ変わってますね。けど、そういうところじゃない、1音1音の乗せ方の部分が、昔と全然違うんです。哀愁を帯びた1音1音が途切れる事なく、曲の1番最後まで寄り添っていてくれて、優しくて力強い。そんな感情を新しく身につけた曲になったと思います。

メンバー間でこーしよーって言ったわけじゃないんです。勝手にこうなってたんです。すごいですよね。この曲は、これからも歳とともに一緒に変化していく曲なのかな。そんなJOGのこれからの変化が楽しみです。

青木昭信(Ba)

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.4 bio3-100x100
僕の友達がどんどん走っている。僕も誘われるが走らない。走るのは嫌いだ。穏やかな午前中を軽快に走るなんてしたことない。だけどこの曲の爽快感だけは共有させてよ。お願いします。走らない僕の唯一の抵抗。

途中のベースループ。1発録音。10年前の悪夢再び。その後の展開では、その開放感から8分ルート弾き。ライブでぐっと持ち上げる為の再構築に、20年物のルート弾き。ランナーズハイなんか経験した事ないけど、ステージから見てきた景色には自信があるよ。バンドマンズハイ。

三宅隆文(Dr)

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.4 bio4-100x100
この曲は、昔は一直線なドラムだったんですけど、再録ではちゃんとダイナミクスをつけて叩いてます。あとライブで一番変化していった曲ですね、昔と聴き比べても変化が楽しめると思います。

EVENT INFORMATION

4thアルバム「Rega」リリースパーティー
Album Release Party「Rega 10th BIRTHDAY」

2017.01.13(金)
OPEN 18:30/START 19:00
梅田Shangri-La
ADV ¥3,000/DOOR ¥3,500(ドリンク代別途必要)
Guest:Sawagi
ぴあ(P:314-686)、ローソン(L:57763)、e+

2017.01.20(金)
OPEN 18:30/START 19:00
新代田FEVER
ADV ¥3,000/DOOR ¥3,500(ドリンク代別途必要)
ぴあ(P:314-309)、ローソン(L:74627)、e+

詳細はこちら

RELEASE INFORMATION

4thFull Album『Rega』

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.4 4th-AL_Rega_Cover_sl-700x700
2017.01.25(水)リリース
Rega
¥2,300(+tax)
【収録曲】(全12曲)
1. mexico
2. endoor
3. Q
4. DOSEI
5. pingpong
6. Sunship
7. Dress
8. JOG
9. Orange
10. Wreck
11. VIP -O.N.O Remix-(THA BLUE HERB / STRUCT)
12. VIP –oma Remix-(REVITALIZED / STRUCT)

WDSR-001
WORDS Recordings
[amazonjs asin=”B01MFCF50C” locale=”JP” title=”Rega”]
詳細はこちら

オフィシャルサイト Twitter Facebook