ここからは、プレオープンイベントの様子をレポート! 高田漣さんと、ライターやラジオDJとして活躍するジョー横溝さんのトークショー、そしてライブの様子をお伝えします♪
Talk Show:高田漣×ジョー横溝
ジョー横溝(以下、横溝) 「これからの日本をつくるために聴いておきたい77曲」。このお題をもらった時、どう思われましたか?
高田漣(以下、高田) 77曲って初めに言ったのは僕なんです(笑)。ボリューム感があって大変な部分もありましたが、改めてイベントブースに並んでいるのを見たら感慨深いものがありましたね。
横溝 今はインターネットでいつでも音楽が聴ける時代になりましたが、その中での選曲はいかがでしたか?
高田 僕自身も、普段自分の興味のあるもの音楽を選んでしてしまいがちなので、新たなものに触れるチャンスが少なくなってるんです。なので、皆さんにもなるべく普段あまり聴かない音楽を聴いてもらいたいと思い、選ぶように心がけました。
横溝 77曲、本当にジャンルが幅広いですもんね。77曲は(高田)漣さんが決めた7つのテーマに分かれているとのことですが、このテーマはどこから出てきたのですか?
高田 「これからの日本をつくるため」というのはもちろん、もう一つは半分自分への戒めみたいな(笑)。自分が普段生活していて忘れがちな、「こうありたい」という想いを込めたテーマになっています。このテーマは比較的すっと浮かびましたね。
横溝 なるほど。実際選曲にはどれくらい時間がかかったんですか?
高田 選曲自体は1から2日で完了したのですが、一言コメントに時間がかかりましたね。ただ、自分でも普段あまり紹介しないようなアーティストやジャンルについて語れることができましたし、楽曲のどの部分に惹かれていたのか再確認するチャンスだったので、楽しかったです。
横溝 お父様、高田渡さんの曲も選ばれていますね。 “銭がなけりゃ”はどういう想いで選曲されたのですか?
高田 この曲は、父の自作という意識が強かったのですが、大人になって父と話したり自分で調べたりしてみると、アメリカの古いフォークソングと全く同じ内容だったんです。それを当時の日本でヒットするように変えていったという話を伝えたいなと思い、選びました。
横溝 お父様の曲を初めて聴いたのは何歳のときなんですか?
高田 いやー、記憶にないくらい昔かな……(笑)。本当に小さい頃から、父の演奏している場にはよく連れて行ってもらっていたので、子供の頃の記憶は絶えず音楽の現場でしたね。
横溝 第一回目の東京オリンピックも終わった1971年、戦後の復興を遂げて急成長している時期に、あえて“銭がなけりゃ”を歌ったのはすごく面白いなと思ったのですが、歌詞の意味について高田渡さんに訊いたことはありますか?
高田 父とは音楽の話はたくさんしましたが、歌詞の話はあまりしたがらない人だったので、そういう話を訊けたことはなかったですね。今になると訊けばよかったと思っています。今の若い世代も、両親や年長者からたくさん話を聞いておいた方がいいなと思いますね。
楽曲の選定に込められた想いや、高田渡さんとの関係など、興味深いお話がたくさん聴けました!
ライブでは、大瀧詠一“びんぼう”、高田渡“あきらめ節”、そして先ほどイベントスペースであいつが聴いていた、はっぴいえんど“さよならアメリカ さよならニッポン”の3曲を披露!
心に染み渡るような美しい歌声に、とても癒されました!
トークショー、ライブの最後に、「悩んだ時に、ちょっといい気分になれるような曲が揃っています。ぜひ、聴いてみて、気になったものがあればCDを買ったりダウンロードしたりしてみてください」と語った高田漣さん。
あいつ「タカダサン ステキ オマエ シャシン トル」
あいつ、いい体験ができてよかったですね!
期間限定の本イベントですが、自分の知らない音楽に触れる絶好の機会。ぜひ、あなたも足を運んでみてください♪
EVENT INFORMATION
MADE for JAPAN MUSIC LIBRARY Presented by Ren Takada
2017.08.26(土)〜09.02(土)
OPEN 10:00/CLOSE 20:00
Star Lab TOKYO
主催 :株式会社オープン・エー
photo by 相原舜
text by Qetic・田中莉菜