創立75周年を迎えたジャズ・レーベル〈ブルーノート〉による新たなプロジェクト、DJ松浦俊夫率いる「Toshio Matsuura Presents HEX」が、UKで最も人気あるラジオ番組の一つである「BBC Radio 2 Jamie Cullum」に出演。BBC Maida Vale Studioで行われた収録現場に現地レポーターが潜入し、セッション収録の様子をレポート。さらにセッション直後の松浦氏にインタビューを敢行!
あのBBC Maida Vale Studioに潜入!
ロンドン BBC Maida Vale Studio (7/1)
音楽ファンであれば一度は耳にしたことがあるであろう「BBC Maida Vale Studio」。これまでにジャンルを問わず様々なミュージシャンがここで収録やレコーディングを行ってきた歴史のあるスタジオだ。建物は非常に広大でいくつかのスタジオに分かれており、廊下にはビートルズ、クラッシュ、デヴィッド・ボウイ、レッド・ツェッペリン、ジミ・ヘンドリクスなどの写真がずらりと並んでいる。どのアーティストも過去にここで収録を行ったり、歴史に残るレコーディングをしてきたりしたアーティストばかりだ。生憎スタジオ内での撮影の許可が降りなかったので、スタジオ収録の様子を写真でお届けすることができないが(BBC Radio 2サイトで写真が公開中)、「Toshio Matsuura Presents HEX」の収録現場の様子を松浦氏へのインタビューと併せてお届けしたい。
アルバムレコーディングのような緊張感と
今のバンドの状態に対する充実感
写真はモンテネグロ Southern Soul Festival (6/27)にて
UKラジオ界の重鎮ジャイルス・ピーターソンからニューアルバム『HEX』を絶賛され、毎年南仏で開催されるジャイルス主催のフェスに招待されたことを受け、ヨーロッパツアーを敢行した「Toshio Matsuura presents HEX」が、英BBC Maida Vale Studioに降り立った。生放送収録ではなく、ラジオ番組(BBC Radio 2 Jamie Cullum)のためにセッションを録音するということではあったが、まるでアルバムレコーディングのような緊張感と今のバンドの状態に対する充実感をその場のグルーヴから感じ取ることができた。ライブとアルバムレコーディング以外で演奏することは初めてとのことだったが、メンバー全員が緊張感を維持しつつも、非常にリラックスしながら演奏している印象を受けた。また現場は非常に和やかな空気に包まれており、ヨーロッパツアーの充実ぶりがインタビューを実施する前に伝わってきた。スタジオの関係で時間制限がある中、ラジオで公開する楽曲を現地のスタッフとともに丁寧に作り上げていく。収録合間には和やかな空気が流れていたが、収録になるとアルバムレコーディングさながらの緊迫感に包まれる。そんな空気の中で、今回収録したのは、昨年11月にリリースされたデビュー・アルバム『HEX』から「Suite for the Visionary」「The Tokyo Blues」「Dahšūr Waltz」「Hello to the Wind」の4曲。収録した音源は今後Inter-FMでも放送される予定(詳細は下記記載)なので、今のバンドの状態を感じることのできるセッションを是非チェックしてみて欲しい。
オンエア情報
BBC Radio 2 Jamie Cullum
毎週火曜日 19:00-20:00
7/29放送HEXのスタジオセッションは8/19まで聴取可能!
InterFM Jamie Cullum’s Jazz Riot
毎週火曜日 23:00-24:00 日本時間
8/12に放送予定!