【インタビュー】りんご音楽祭、初のトークブースは超ディープ！仕掛け人金原みわ＆よいまつりが見どころを語る

——その他、終末トラベラーによる「昭和遺産ラブホテル」、漫画家による「てきとうタロット」変な本屋による「ミニコミ寄席」等々、ラインナップを見ただけでも気になるものがたくさんあるのですが、もちろんおふたりも出演なさるわけで。現時点でどんな内容になりそうですか？

金原　私に関しては、テーマ自体は「珍スポット」なんですけど、ひとことで珍スポと言ってもすごく広義なので、今回はみなさんが見たことのないような珍しい建物や場所の話に加えて、開催地の松本から行きやすい珍スポをご紹介しようかなと思っています。

——長野の珍スポって、たとえばどんなところでしょう？

金原　それこそ、いなごステージに出演していただくスプーンマンさんという方がいらっしゃるんですけど、これがまさに「スプーンアート」っていう長野の最強珍スポの店長さんで。お店自体は飲食店なんですけど、店内にスプーンマンさんの造形作品やドッキリするような仕掛けがたくさんありまして。全国的に見ても指折りの珍スポなんじゃないかなと。お店自体は安曇野にあるので、ぜひ＜りんご音楽祭＞の行き帰りに立ち寄ってもらいたいです。

——指折りの珍スポ……！　すごく気になります。よいまつりさんは「銭湯」がテーマとのことですが、珍スポと同様に長野にもオススメの銭湯はありますか？

よいまつり　あります！すごい小さなお庭があって、いきなり「食べる？」ってかき氷を出してくれた素敵な銭湯とか……。開催地の松本にも素敵な銭湯があるんですけど、詳しい場所はトーク本番でご紹介したいなと思います。そのほかにも趣味で歩き訪ねているうちにタイルや浴槽のかたち、暖簾の種類の違いなど楽しめる要素をたくさん知ったので、当日は銭湯に興味がない方にも魅力が伝わるようなお話を出来ればと思っています。

——帰りに寄って、ひとっ風呂浴びるのも気持ち良さそうですね。「いなごステージ」はもちろん、＜りんご音楽祭＞ではライブステージをはじめ食べものやキャンプなど、お楽しみがたくさんありますが、おふたりはどのように楽しもうと思っていますか？

よいまつり　＜りんご音楽祭＞といえば、出演者の多さが個性のひとつだと思うんです。だからこそ観たいライブが被ってしまって貪欲にお目当てを観るべく移動することもあるんですけど、結局どこにいてもきっと楽しいので、少し立ち止まって松本の気持ちいい空気を感じながらマイペースに楽しむのもいいなって、去年思いました。今年の私は自分の出番とトークブースでテンテコマイになっちゃいそうなんですけど（笑）。あとは、おいしいものを食べたいですね。

金原　私は今回がはじめての参加なので、まだわからない部分もあるんですけど、すごく開かれたフェスで家族連れがのんびりしていたりする心地いい空間だといろんな人から聞いているので楽しみです。いなごステージもライブステージ同士のあいだにある立寄りやすい場所なので、音を浴びることに疲れたらふらっと寄ってくだされば新しい文化との出会いがあるんじゃないかなと。でも、箸休めのつもりで来たら「おお…っ」ってなっちゃうかもしれない（笑）。

——箸休めのつもりが満腹になるくらい濃いですもんね（笑）。

よいまつり　でも、あの会場の空気感の中でなら、濃過ぎるトークの内容がいい感じに緩和されて、みんな受け入れられるんじゃないかなって思うんですよね。それを想像したときに今回お願いした方たちは、＜りんご音楽祭＞に合うなって思ったんです。

——なるほど。環境によって興味や感性の幅も広がることはあるし、そのとき・その環境だからこそ面白い！　と思えるものがあるかもしれませんよね。今回だと、いなごステージで新しい世界と事故的にバッタリ出会ってしまうかもしれない。

金原　ぜひ出会ってほしいですね。一期一会、です。音楽フェスでトークステージというのは異例のことだと思うんですけど、ラインナップからもわかるように幅広いジャンルのどこからでも手をつけられる、私たちが絶対オススメできる方々に集まっていただいたので、少しでも寄っていただければうれしいです。

よいまつり　隣に物販もあるので、出会いを持って帰ってもらえたらうれしいですね。今回出てくださる方々はとてもいい人が多くて、企画自体が急な話で実際大変ですけど、すごく助けられています。たとえば来年も同じようなことが出来るのかなって考えると、どうなんだろう……っていうほど、今年は奇跡が重なってすごくいいラインナップで出来ていると思うので、ちょっとでもおもしろい世界に踏み込む間口を広げられるように明るい雰囲気で最後まで楽しくがんばります（笑）。

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interview ＆ text by 野中ミサキ（NaNo.works）