Ryu Matsuyamaの渋谷WWWXにて10月3日に行われたワンマンライブ<Roots, trunk, crown 東京公演>が、11月6日(土)より期間限定でアーカイブの配信が決定。あわせて、本公演のライブレポートも到着した。
Ryu Matsuyamaのワンマンライブ<Roots, trunk, crown 東京公演>ライブレポート
SEが流れると、Ryu、Tsuru(B/Cho)、Jackson(Dr/Cho)のメンバー3人がステージに登場。1曲目は、静謐な“This Winter”で幕を開け、今回のイベント名にもなった“Roots, trunk, crown”も演奏された。ファルセットを活かしたRyuの伸びやかな歌声に、ベースとドラムのリズム隊が心地よい、新曲“Deep, blue”を披露。そして“Boy”までをやり終えると、「お久しぶりです。(ワンマンは)3年ぶりらしいです。有観客は1年ぶり、皆さんとこうやって顔を合わせてライブできるのが幸せです」とRyuは親密に観客に語りかけた。
そして、最新EP『And look back』から“Under the sea”を披露。オートチューンをかけた歌声が耳に飛び込み、序盤と比べて、明るさを帯びたサウンドへシフト。その流れを受けて“Sane Pure Eyes”、“City”とテンポアップした楽曲を織り込んでいく。かと思えば一転、大人びたムード漂う“Blackout”を挟み、温かな鍵盤の音色にも慰撫された。
中盤に入ると、Daichi Yamamotoを迎え、新曲“Snail”を披露。Ryuの高音ボイスとDaichiの低音ラップによる絡みは極上のケミストリーを生み出していた。さらに羊文学の塩塚モエカを招くと、“愛して、愛され”へ。塩塚はハンドマイクで熱量高く歌い上げた。スペシャルコラボに会場の温度もグッと上がり、その熱気をキープしたまま、“Heartbeat”を皮切りに、トランペット、トロンボーン、サックスのホーン隊を呼び込み、ゴージャスなアレンジで観客を魅了し続ける。“Friend”の後半にホーンを導入し、楽曲の情感をより高める演出も白眉の1言だ。
後半は“No. One”を経て、最新EPのリード曲“From the Ground”を演奏。美しいコーラスを含めて、祝祭感に溢れた曲調に、多く人が感動している様子だった。本編を“Landscapes”で締め括った後、アンコールで披露したのは“Go Through, Grow Through”。Ryu Matsuyamaの音楽は、陰に陽にあなたに寄り添い続ける。それをひしひしと感じられた至福のワンマンライブであった。
text:荒金良介
photo:丸山剛由
なお、10月6日(水)21時より3部作のラストリリックビデオ“From the Ground”がYouTubeにてプレミア公開。プレミア公開後は、藤田たくみをインタビュアーに迎えて、Ryu Matsuyamaの3人でEP全貌に迫るトーク配信も実施される予定だ。さらに、翌日10月7日(木)21時より、最新作『And look back』のイラストを担当したKanako SasakiとRyuのインスタライブも配信される予定となっているので、どちらもお楽しみに!