1月28日(金)より全国で順次上映されている映画『戦慄せしめよ』。
本作品は音楽家の⽇野浩志郎と佐渡島の太鼓芸能集団 鼓童とのコラボレーションによって生まれた楽曲を、映画監督の豊⽥利晃が映画化したものだ。
公開に向けて、1月26日(水)にはライブストリーミングチャンネルDOMMUNEにて、劇場公開記念特別番組を配信。さらに、1月27日(木)には、渋谷WWW Xにてライブイベントが実施された。
出演は、本作の顔とも言える鼓童から中込健太と住吉佑太の2人。本作の楽曲を全編書き下ろした⽇野浩志郎によるソロプロジェクト・YPYと、実験音楽家でありドラマーの山本達久とのデュオ・YPY × 山本達久。そして、関西〜東京のアンダーグラウンドで活躍する¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$U a.k.a. 行松陽介の3組。
今回、Qeticでは公演の様子をフォトレポートとしてお届け。
鼓童の代表演目にも利用される大太鼓が渋谷のライブハウスに鳴り響いた貴重な一夜の様子も楽しんでいただきたい。
2022.01.27(WED)
at 渋谷WWW X
映画『戦慄せしめよ』
劇場公開記念ライブ
イベントがスタートしてから最後の鼓童の演奏が終わるまで、セリフのない本作さながらに音が紡がれていく。¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$Uの空間を捻じ曲げるような轟音。ドラムマシンとミキサーから⽇野浩志郎が発する冷たい機械音。それに呼応するように山本達久がドラムをかき鳴らす様子はどこか2人が会話をしているようだった。さらに、その2人の音の波の中に、鼓童の中込健太と住吉佑太が打ち鳴らす和太鼓が交わっていく。YPY×山本達久×鼓童というこの日限りのセッションは、いったい次は何が起こるんだ? という響きの連続で、この日のハイライトともいえる圧巻のステージであった。
そして、ステージと観客席の間に大太鼓が運ばれる。伝統のある鼓童のメンバーの中でも限られたメンバーしか叩くことができないという大太鼓を挟むように鼓童の中込健太と住吉佑太が立ち、音を打ち鳴らしていく。身体をバネのようにしならせて響かせたその一音はスピーカーを通さずとも身体に伝わり、空気の波動を直に感じることができた。この日、初めて鼓童の演奏を聞いた観客も多いのだろう。終演後、観客が声を出すことができないこのご時世でも、鼓童のエネルギーに圧倒されたのか興奮冷めやらぬまま帰宅していく様子がよくわかった。
¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$U
YPY×山本達久
YPY×山本達久×鼓童
鼓童
Photo by Kana Tarumi
INFORMATION
戦慄せしめよ
2022年1月28日(金)〜2月10日(木)
東京・シネマート新宿 ※2週間限定上映
2022年2月2日(水)〜2月27日(日)
新潟・ガシマシネマ
2022年2月11日(金)〜2月16日(水)
大阪・シネマート心斎橋(boidsound爆音上映)
※17日はビルメンテナンスのため休館になりました
2022年2月18日(金)〜2月24日(木)
京都・京都シネマ
2022年4月15日(金)〜
愛知・センチュリーシネマ
2022年5月14日(土)〜6月3日(金)
新潟・シネ・ウインド
他、全国順次上映!
【STORY】
佐渡島に流刑された世阿弥のような幽霊が道を歩いている。男は能面を被り、岸壁に立つと火のついた松明で空を叩く。時空を超え、現代の岸壁で裸で太鼓を叩く鼓童の男。太鼓の音は燃え盛る炎のように高まり物語が始まる…
監督・脚本:豊田利晃
音楽:日野浩志郎
演奏:太鼓芸能集団 鼓童(阿部好江/中込健太/小松崎正吾/住吉佑太/鶴見龍馬 /
小平一誠/前田順康/吉田航大/三枝晴太/渡辺ちひろ/小野田太陽/詫間俊/中谷憧) 出演:渋川清彦
撮影:槇憲治
照明:野村直樹
音楽録音:葛西敏彦
音響演出:北田雅也
美術:松本千広
衣装:服部昌孝
ヘアメイク:白銀一太
特機:後藤泰親/奥田悟/上野隆治
鼓童 舞台・制作:風間正文/新井武志/柳澤美希/池山空見
制作担当:池田駿
編集:沖鷹信
スチール:大森克己
ポスター撮影:黒瀬万里子
デザイン:大橋修
制作プロデューサー:沖鷹信
プロデューサー:安澤太郎/黒瀬万里子
企画・製作:越島 配給・宣伝:豊田組
2021年/日本/89分/カラー/ビスタサイズ/5.1ch/DCP
©越島
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