女性ヴォーカリストのおっぱい丸出し戦車! PLASMATICSの『Coup d’Etat』

【なぜ?】ヘヴィメタバンドは戦車がお好き。その魅力に迫る! music150409_sensha_6

イラストによる戦車ジャケットが続きましたが、コチラは現物の戦車を使用したアートワーク。モーターヘッドのレミーとも交流のあった“ウェンディ”姐さんこと、ウェンディ・O・ウイリアムズ率いるプラズマティックス(PLASMATICS)のアルバム『Coup d’Etat』。元々はハードコアパンクのバンドだったのですが、徐々にハードロック、ヘヴィメタル的なサウンドへとコンテンポラリーな変遷を遂げ、パンクファンだけではなくヘヴィメタルファンにもアプローチできるバンドに進化。本作は、音もバンドロゴもかなりのメタル化を果たしていた時期のアルバムで、ジャケットに写っている戦車の鈍重でメタリックな存在感がアルバム全体の方向性を象徴しています。

乳首をビニールテープで隠したほぼトップレスの状態で歌い、ステージではチェーンソーで車やギターを切断するというX JAPANもビックリなヴィジュアルショック的過激パフォーマンスで有名だったウェンディ姐さん。勿論、このジャケットでもほとんどおっぱい丸出しで戦車に搭乗しています。ヘヴィメタルの戦車ジャケは数多くあれど、おっぱい出した状態で戦車に乗っちゃっうのはウェンディ姐さんだけ! カッコ良い戦車とエッチなおっぱい。カッコ良さとエロさが同居した少年誌のお色気ラブコメ漫画的な本作のアルバムジャケットには、メタルファンの夢がタップリと詰まっています。なかでも、モーターヘッドの“No Class”カヴァーは本作の大きな聴きどころ! 単なるイロモノとしてではなく、正統派のメタルファンにもアピールしたい大変にカッコのよろしいアルバムです。

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重機なのに戦車! EXODUSの『Shovel Headed Kill Machine』

【なぜ?】ヘヴィメタバンドは戦車がお好き。その魅力に迫る! music150409_sensha_7

メタリカのカーク・ハメットが過去に在籍し、ギタリストのゲーリー・ホルトが現在、スレイヤーに参加していることでも非常に名高い(メタルファンの間では)アメリカはベイエリア代表、エクソダス(EXODUS)! 昨年、ヴォーカリストのスティーブ・ゼトロ・スーザがカムバックし、最新作『Blood In,Blood Out』をリリース。今年に入ってからも二年連続で『THRASH DOMINATION』に参戦するなど、ここ日本でも大人気なエクソダスですが、彼らもその長い歴史の中でこんな凄まじい戦車デザインのアルバムジャケットを残しています。アルバムタイトル通り、ショベルカーなのに殺人戦車! ショベルカーなのに銃器で超武装! ショベルカーなのに、工事現場とかには絶対に入れてもらえないヤツ!! もはや、戦車なのかショベルカーなのかすら判然としません。これ、果たして重機の免許で乗れるんでしょうか? それとも、戦車用の特殊免許が必要なんでしょうか……? これまた「ヘヴィメタル!」としか形容のしようがないやり過ぎ感覚に満ち満ちた素晴らしいデザイン。

このアルバムは、一度解散をしたエクソダスが2000年代に入って再結成を果たすもゼトロが脱退してしまうという紆余曲折を経た後に、新ヴォーカルにロブ・デュークスを迎えて制作したバンドの転換期的な作品。このバンドの特徴であるザクザクしたギターリフはそのままに、更にヘヴィーになった音塊に乗せて巨漢ヴォーカリスト、ロブの咆哮が唸りを上げる快作です。

Exodus –“Now Thy Death Day Come”

本作のリリース後、エクソダスはジャケットの殺人ショベルカー戦車の如く、スラッシュメタルの荒野を爆進していくことになるのでした。

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