OvallのベーシストであるShingo Suzukiがシングル“Backwards”を本日7月17日(水)にリリースした。
様々な世代/ジャンルを巻き込む引力を持ったアンサンブルに
Shingo Suzukiの音楽に共鳴したアーティスト達が楽曲ごとに集結し、ジャズやソウルを軸にしながらも型にハマらないサウンドメイクで楽曲を表現するプロジェクト=L.Y.P.S。これまでリリースした1stシングル“You don’t know(what life is)feat. Kojoe, Ruri Matsumura”とはうって変わって、今作“Backwards”はトランペットが印象的なインスト・JAZZ・アンサンブルに。渡辺翔太(Piano)、守真人(Drums)によるピアノトリオに寺久保伶矢(trumpet)が加わったカルテット編成でレコーディングされている。
本楽曲は根元に60’sモーダルなマイナーブルースのサウンドやフォーマットがあり、1950-1960のジャズ──特にハードバップの構成美──を取り入れつつも、同時にリズムやサウンドのフィーリングは2000年代以降のヒップホップの成分が含まれており、オルタナティブなジャズと言える楽曲になっている。ヒップホップやR&B、ジャズもクラシックもストリートも、リスナーの世代をも超えて巻き込む引力をもった躍動感あふれる楽曲は必聴だ。ダイナミックなミックスはShingo Suzuki自身によるもので、さらにジャケットもShingo Suzuki本人がドローイング。プロジェクト名にもある「Liquid」をキャンバスに描いたアートワークにもぜひ注目してほしい。
レコーディングに参加してもらったミュージシャンたちの演奏の素晴らしさに痺れました。予想を上回る演奏に驚きの連続。
デモトラックに詰め込んだ楽曲のイメージを怯むことなく堂々と生々しくユーモアを加えてレコーディングセッションで彼らは演奏してくれました。
レコーディング後のセルフミックスでは、たくさんのアイディアが思い浮かび、編集も施しながらサウンドに変化をつけ演奏の物語に展開をつけていきました。
ライブでどうなっていくのか、、、! 今から楽しみにしています。
Shingo Suzuki
どこまでもhipで、それでいてどこか気だるさを纏う一曲。初めのループだけで、ご飯何杯も食べれるくらいに旨みがぎっしり詰まっている。僕がレコーディングした段階では、まだトランペットの玲矢くんが入っていなくて、ピアノトリオでレコーディングしたけれど、トランペットが入ったのを聴いて驚いた。何倍も上質にワルくなっていたし、ミックスで曲が新たな違うかたちになっていて思わず声を上げた。最高です。
渡辺翔太
Backwardsはとてもストイックにビートを刻みつつ、ラフな気持ちでサウンドに絡んだりと、特に楽しいセッションの一つでした。基本ビートとなっている5連系の、所謂ディラビートやドランクビートと呼ばれるビートは、ライブやセッション等のアレンジで演奏することはあっても、レコーディングでここまでしっかりやること、そして形として残ることは実は初めてで、そう言った部分でも個人的にはかなり挑戦的でエキサイティングなレコーディングでした。
音作りもかなり極端なチューニングにしたり、色々実験的なことができて、録り音ミックスとも、とても納得行く仕上がりになっていて、マスタリング音源を聞いた時は思わず、おお〜。と声がでました。各楽器の絡みと音色がとっても心地よくて、いろんな景色の見える個人的にも大好きな曲の一つですので、是非いっぱい聴いてください!
守真人
メンバーとデモ音源が送られてきた段階で、間違いなく最高のレコーディングになることは確信していたが、マスタリング音源を聴き、ここまでヒップに進化していることに驚いた。参加アーティストの演奏はもちろん、Shingo Suzukiの音楽的調理方法が聴き所です。是非たくさん聴いて味わってみてください。
寺久保伶矢