ラジオ局J-WAVE(81.3FM)のインターネットオーディオ事業を担うJAVEによるデジタル音声コンテンツ配信サービス「SPINEAR」にて、性にまつわる新コンテンツ『わたしたちのスリープオーバー』が7月9日(金)から配信スタートする。
JAVEによるSPINEARにて、『わたしたちのスリープオーバー』が配信スタート!
『わたしたちのスリープオーバー』のテーマは「性にまつわることをいつもの自分の温度で話しはじめてみる」。自分や相手のからだ、セックス、性差別、一人ひとり異なるセクシュアリティ、ジェンダーアイデンティティ、してもしなくてもいい恋愛などについて、おおよそ1ヶ月ごとに1つテーマを設定し、普段から個人的な違和感や疑問を抱いているゲストや専門家とともにおしゃべりしていく内容となっている。
ナビゲーターは、株式会社CINRAにて、She is を立ち上げ、2021年4月には、新会社ミーアンドユーをスタートさせた、竹中万季と野村由芽が担当。さらに、番組のオープニングナレーションには音楽家の青葉市子が起用されている。
7月9日(金)配信の初回エピソードでは竹中と野村が、番組のコンセプトや意気込みを語る。16日(金)以降はゲストを迎え、テーマに関するおしゃべりが展開される予定だ。7月のテーマは「セックスの数は愛情のバロメーターなの?」。後日ゲストが発表されるので楽しみにしてほしい。
自分の悩みはとるにたらないもの、我慢していればなんとかなるのかも。辛いときにそう思ってしまいがちだけれど、自分だけで乗り越える必要はなく、安心できる相手に話し始めたり正しい知識を学ぶことで、適切な場所に行けたり、共に声をあげる仲間が見つかることがある。そのことを教えてくれたのは、近くにいる大切な誰かだったことも、会ったことがない誰かだったこともあります。性自認やセクシュアリティ、セックスや恋愛に対する考え方、それぞれの身体はひとりひとり異なり、私はシスジェンダーでヘテロセクシュアルの女性だけれど、自分自身もグラデーションの中に存在している。社会に押し付けられた「普通」によって息苦しく感じている人が少しでも息がしやすくなるきっかけを探すために、様々な人のお話を聞きながら学んでいけたらと思っています。この番組が不安な夜を親密な誰かとのお泊まり会のような心強い夜に変えるものになればと願っています。
<竹中万季>
六本木のだだっぴろい灰色のテラス席でわたしたちは、セックスレスやピルの経験、自分も悪かったからとなかったことにしかけていた過去の性暴力のことを、話しはじめました。最初はどう話そうか探りながら。だんだん、「わたしも近い経験がある」「そもそも社会の構造に歪みがあるのでは」と共鳴や疑問が次々に湧き、夢中で話をつづけたのでした。
性にまつわることは、人権や尊厳に関わること。身近で本質的であるにもかかわらず、今自分がもつ性についての言葉や知識はどこか借り物のようだと思いました。個人的なものに取り戻し、能動的に学ぶことをやり直したい。誰かと話して浮き彫りになった共通の課題感は、わたしたちの目を社会の仕組みへと向けさせ、異なる意見との出会いは、「当たり前」のおしつけがすべての人を幸福にすることなどないのだと気づくきっかけになります。多様な声に出会うことは、他者、そして未知の自分に出会い直すこと。どうか無理のないときに、みなさまの声も、きかせてください。
<野村由芽>