8月20日。珍しく、あいにくの天気となった<SUMMER SONIC>(サマーソニック)。1日目が終わろうとしていた。

ステージMCのサッシャのコールで、アンダーワールドが登場する。カール・ハイドのWピースを合図に、アンダーワールドのライブが始まった。

冒頭は、今年3月にリリースしたばかりのニューアルバム『バーバラ・バーバラ・ウィ・フェイス・ア・シャイニング・フューチャー』に収録されている“I Exhale”、“If Rah”でオーディエンスのウォーミングアップは完了。そして、“Two Month Off”のタイトルがモニターに映し出されると、オーディエンスの期待値は早くも今日最高潮を迎える。その歓声に応えるように、カール・ハイドも着ていた上着を脱ぎ捨て、ステージ上で踊りまくってさらに盛り上げる。

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アンダーワールドのステージングは、いつも非常にシンプルで美しい。この日のライブでも、前半はほとんど映像演出を用いず、鮮やかな照明とカールのダンスだけが、最高の音楽を浮かび上がらせる。

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時折「アリガトウゴザイマス」と日本語で挨拶するカール。MCでは「何度も日本に来ているけど、今日“日本は第二の故郷だね?”と言われたんだ。」と、長きに渡って訪れている日本への思いを話してくれる場面もあった。

新譜からの5曲を含む新旧織り交ぜたセットリストも終盤に差し掛かる。定番曲“Rez”に続き“Cowgirl”が披露されると、客席に巨大な光るボールが大量に投げ込まれ、スタジアムを青い光で埋め尽くしていく。そして「こんなに素晴らしく迎えてくれてありがとう、サマーソニック! もう一回言うけど、日本は第二のホームだよ。「Japan, Summer Sonic, Tokyo!This is for you!」そうカールが話すと聞き覚えのあるイントロと共に、オーディエンスが待ちに待っていた“Born Slippy(Nuxx)”が始まった。カール自身もステージ上で、持っていたタオルをぶんぶん振り回しながら、今日最高の笑顔で踊っていた。

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そして会場の盛り上がりも最高潮を迎えた曲中盤、<サマソニ>恒例の花火が打ち上がり客席のテンションはMAX状態に。カールは「Let’s Dance」と言い放つと突然ステージを降り、客席中央あたりにあるPAテントまでダッシュ。

ステージに戻ったカールは「You Are Beautiful!」と日本のオーディエンスを讃え、相棒であるリック・スミスとハグを交わしステージを後にした。

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次ページ:<サマーソニック>最終日。日曜日のマリンステージのトリを務めたのはレディオヘッドである。