ジャイルス・ピーターソン(Gilles Peterson)とインコグニート(Incognito)のブルーイ(Bluey)による新プロジェクト、ストラータ(STR4TA)が初となるアルバム『Aspects』を3月26日(金)にリリース。アルバムの先行配信曲となる新曲“Rhythm In Your Mind”を公開した。
Gilles PetersonとBlueyによる新プロジェクト・STR4TAがアルバム『Aspects』をリリース発表
昨年、詳細な情報がないままリリースされた楽曲“Aspects”の12インチが即完し、現行ジャズシーンの重要人物モーゼス・ボイド(Moses Boyd)、KEXPやKCRW、そして伝説のDJ、フランソワ K他、多くのDJや音楽ファンの間で話題となったストラータ。そんな謎に包まれていた新プロジェクトがこの度、ジャイルス・ピーターソンとインコグニートのブルーイによるものだということが明らかとなった。ふたりは、ストラータにおいて80年代初頭の自由で変幻自在なブリットファンク・シーンのエネルギーを現代によみがえらせ、ジャズ〜フージョンの進化型を提示している。
長年の友人でコラボレーターでもある彼らは、共に過ごしたその形成期から新しい音楽の可能性を掘り起こすことに挑戦し、DIYの精神、ライブ・パフォーマンスで培われたセンスと力強い表現力へと再び立ち返っている。今回リリースされたアルバム『Aspects』は70〜80年代のジャズ・ファンク・グループが生み出したサウンドにフレッシュなエネルギーを注ぎ込み、ブルーイとピーターソンが実に10年以上ぶりに手を組んで完成した作品だ。
本作はそれと同じ理念によって制作が行われた。作曲とレコーディングの両方でふたりはともに制作し、ブリット・ファンクのキラー・サウンドを生み出す、より素朴で考察力を欠いた地点から始めている。ジャイルスは、キラリと光る瞬間のある印象深いレコードを掘り起こし、ブルーイはそれらのアイデアから新たな方向性を築き上げた。
背後で口を出しながらね。いや、そのままでいい! そこで切ってしまえ!! ファーストテイクを使おう!!! とか言って
– Gilles Peterson
音楽をやる人ならみんな同じだと思うが、僕らも自分のヒーローたちの真似をしようとした。
でも僕らにはツールがなかった。音楽を勉強したことがなかったから、僕らはみんな耳で覚えて演奏し、好きなレコードから気に入ったところを取り出していたんだ。
– Jean-Paul ‘Bluey’ Maunick
STR4TAのデビュー・アルバム『Aspects』は、2021年3月26日に国内盤CD、輸入盤CD/LPでリリースされ、国内盤CDにはボーナストラック、歌詞対訳と解説が封入される。初期ジャズ・ファンクのサウンドとジャズ・フュージョンの進化を提示する盟友による今作を、ぜひチェックしてほしい。