春の訪れを感じる3月、日本ではお花見シーズン到来で街に活気が溢れますが、太陽が照りつける米テキサス州オースティンでは、毎年<サウス・バイ・サウスウエスト(以下:SXSW)>という世界最大規模の音楽・映画・ITの見本市が開催されます。世界最大というだけあって来場者は正式にプレス登録をしている人だけでも毎年4万人以上! 街全体で行われているだけに一般の来場者を含めると想像できないような数にもなり、街のいたる所で連日様々なショウが繰り広げられています。
そんな夢のような見本市にNY在住のQetic特派員ダン&ヤマダが行ってきました! 今年クル!と言われている注目の新人アーティストから、安定感抜群の大物アーティストまで幅広く取材(日本初インタビューもあり!)。さらにオシャレ来場者にはファッション・スナップを行うなどなど<SXSW>を様々な視点でレポートしていきます。
記念すべき第1弾は「<SXSW>って何?」をテーマに、写真を交えながらイベントの魅力をレポート! それではどうぞ~~
目次
1. ザ・ストロークスからツイッターまで! 世界最大の見本市<SXSW>って?
2. <SXSW>はボーダレス&ジャンルレス。過去にはチャット・モンチーも出演!
3. オースティンよ、永遠にクレイジーであれ
4. <SXSW>ならあの大物アーティストとの遭遇も!?
Report:SXSW 2013
2013.03.08 (FRI) – 17 (SUN)
Austin, Texas, USA
1. ザ・ストロークスからツイッターまで! 世界最大の見本市<SXSW>って?
まずは「“音楽の見本市<SXSW>って何?」をテーマに、世界最大規模の“見本市”について簡単に紹介していく。(僕らが取材したのは<SXSW>の中でも音楽部門のみなのであしからず!)
1987年を皮切りにスタートした<SXSW>は、音楽・映画・ITの3本柱を軸に毎年、テキサス州のオースティンで計10日間かけて行われる。オースティンは主にIT産業が盛んな街で、パソコン大手のデルやインテルのほか、サムスン電子もアメリカ最大の拠点を置いているなど、まさにアメリカの頭脳を支える一大都市なのだ。そんな経済成長著しい街で行われる<SXSW>は、レコード会社の新人発掘部門や音楽プロモーター(ex.フジロック、サマソニのブッキング)等の業界人が来場→気になるアーティストのライブを観る→その場で直接交渉というのがザックリとした主旨である(日本で例えると音楽ではないが、コミケや東京モーターショーがそれに近いイメージ)。
次ページ:新人アーティストの世界的なプロモーションとしても大きな役割を果たす<SXSW>