Alfa Mist

次世代ブラックミュージック・シーンを牽引するのは間違いなくこのアーティストであろう。イースト・ロンドン出身のAlfa Mistの出演が決定。豪州ネオソウルの雄Jordan Rakeiや今年ブレイク必至となるTom Mischのプロデュース/リミックスを手掛ける実力派。昨年リリースした『Antiphon』は地元に息づくグライムやヒップホップを肌で感じながらも、映画音楽を好する彼自身の特異な感性がストーリー性の強い楽曲に昇華されると、それはまるでミンガス作品をネオソウル仕様でドライヴさせたかのように甘くスリリング。心に響くライブをお楽しみに。

Alfa Mist – Keep On | 4K Mahogany Session

FKJ

FKJこと本名Vincent Fenton。マルチインストゥルメンタリストである彼は一人でいくつもの楽器を操り、ヒップホップ的なサンプリングとビートのセンス、R&B的なメロウネスとセクシーなムード、そしてフレンチ・エレクトロの系譜をなぞるような洗練されたグルーヴが特徴的。昨年リリースしたファーストアルバム『French Kiwi Juice』は文句なしの必聴盤となった。昨年のアメリカツアーでは数千人規模の会場を含む全ての公演がSOLD OUTになるなどライブパフォーマンスも間違いない。TAICOCLUBでも素晴らしいライブを披露してくれることだろう。

Fkj – Skyline (Official Video)

Iglooghost

10代の時にFlying Lotusの〈Brainfeeder〉より『Chinese NuYear』EPをリリース。昨年、ついにデビューアルバム『Neo Wax Bloom』を世に解き放った弱冠20歳の新星Iglooghostの初来日が決定。エキゾチックなニューエイジ・サウンドと声ネタ、緩急自在の変則ビートとともに疾走する強烈で狂った世界観を爆音のこだまの森で踊り倒して欲しい。

Iglooghost – ‘Bug Thief’

Marcel Dettmann

99年より、ベルリンの最前線クラブ「Berghain」のレジデントとして活躍し、言うまでもなく〈Ostgut Ton〉レーベルの看板アーティストであるMarcel Dettmannが2015年振りにこだまの森に。大胆かつ意外な選曲は我々の心を掴んで離さない。ドイツ人コンテンポラリーアーティストFriederike von Rauchの写真を音で解釈した作品『Marcel Dettmann presents RAUCH』を昨年12月に〈Ostgut-Ton〉のサブレーベル〈A-TON〉よりリリースするなど幅広い活動に注目したい。

Marcel Dettmann Boiler Room x Dekmantel Festival DJ Set

Nathan Fake

TAICOCLUBの全ては彼から始まったと言っても過言ではない。Nathan Fakeが2008年以来10年振りにこだまの森へ帰ってくる。James Holden主宰の〈Border Community〉からデビューを飾り、名門〈Ninja Tune〉に電撃移籍し、先日リリースしたばかりの美しいメロディーとエモーショナルな感情を併せ持った楽曲“Sunder”は天才の新たな幕開けとなる作品。美しい旋律と感情が再びこだまの森に響き渡るのを楽しみにしていて欲しい。

Nathan Fake – ‘Sunder’

サカナクション

サカナクションの4度目となる出演が決定。文学的な言語感覚で表現される歌詞とバンドのフォーマットからクラブミュージックのアプローチをこなすなど様々な受容性を持った楽曲は新作をリリースするたびに高く評価され、近年では各界のクリエイターとコラボレーションを行い「ミュージシャンの在り方」そのものを先進的にとらえるその姿勢は常に注目を集めている。他では味わえない、こだまの森でのライブをお見逃しなく。

サカナクション / 多分、風。

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edit by Yuya Ogasawara