愛すべき、詳細なバイオ本
―― Mojo
時代を定義する、決定的な本だ
――Q
初心者から熱狂的なファンのための、真のマスターピースである
―― What Hi-Fi? Sound & Vision
1983年にマンチェスターで結成、1996年に解散するまでに発表したオリジナル・アルバムは『石と薔薇』(1989)、『セカンド・カミング』(1994)のわずか2枚。しかしいわゆるマッドチェスター・ムーヴメントを牽引した伝説として、90年代以降のUKロックに計り知れない影響を与えてきたザ・ストーン・ローゼス。
ローゼズがいなければオアシスもカサビアンも生まれなかったし、ローゼズとマッドチェスターのグルーヴは、ロックだけでなくエレクトロ、ダンス・ミュージックをもインスパイアし続ける「発明」だった。5月にはコーチェラ・フェスの大ステージに立ち、6月には本国UKでドキュメンタリー映画『MADE OF STONE』も公開されるなど、再結成から2年が経った今なおローゼズの再評価・レトロスペクティヴの気運は衰えることを知らない。
フジロックや、ソニックマニアでの復活も記憶に新しい彼らの協力を得て、ほぼすべての関係者に取材した、初のオフィシャル・ブックがここに完成した!
すでにイギリスで上映され大人気を呼んでいるストーン・ローゼスのドキュメント映画『THE STONE ROSES : MADE OF STONE』の原作として公式に認定されている彼らの伝記本が、とうとう日本でも出版!
メンバーだったレニ(ドラム)とマニ(ベース)の協力を得て著者サイモン・スペンスが400時間以上もの取材やリサーチをして執筆された、いわばストーン・ローゼスのほぼ初となる詳細な伝記本である。これまでローゼスのバイオグラフィに迫った本があまり出版されていないために謎の多かった彼らのバンド内情や関係性、意外なエピソード、ちょっとした暴露話などがメンバーによって多数語られています。
本書一部抜粋
「80年代後期、あのデヴィッド・ボウイがローゼズのデビュー・アルバムのプロデュースをオファーしてきた」
「デビュー・アルバムのプロデュースは当初ジョン・レッキーではなく、あのマーティン・ハネットが手がけるはずだった」
「96年4月にジョン・スクワイアがローゼズを脱退した際、新ギタリストとして名乗りをあげたのが、なんとあのジョニー・マーやスラッシュだった」
「ジョン・スクワイア脱退直前 ~ローゼズ崩壊に至るまでのジョン&イアン&マニのやりとり」
そう、これらの信憑性を物語るちょっとした事件があったそうで……。実はローゼス再結成のリハーサル初日に、この本の出版の件でヴォーカルのイアン・ブラウンとレニが大ゲンカ。それ以降も、著者のサイモン・スペンスは「イアン・ブラウンから脅迫めいた電話を何度も受けた……」とも語っているのです。そう、それだけあのイアンも知られたくなかったエピソードが書かれていることの証明でもあります!! 10月に公開される『THE STONE ROSES : MADE OF STONE』とあわせて楽しむべし!