トランペッター、コンポーザー、そしてプロデューサーとして次世代ジャズ・シーンで活躍する精鋭シオ・クローカー(Theo Croker)が、5月17日(水)・18日(木)にブルーノート東京にて来日公演を行う。
グラミー賞ではベスト・コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバムにノミネート
これまでも2014年5月にディー・ディー・ブリッジウォーター(Dee Dee Bridgewater)、2018年6月には二コラ・コンテ(Nicola Conte)のプロジェクト・メンバーとしてブルーノート東京でプレイしてきたシオだが、自身のバンドでステージに立つのはこれが初となる。来日時のパーソネルはシオ・クローカー(トランペット、ヴォーカル、ラップトップ)、マイケル・シェクウォアガ(ドラムス)、マイケル・キング(キーボード)、ジャーメイン・ポール(ベース)。
上海で7年間の音楽活動を経て、2014年にディー・ディー・ブリッジウォーターとのコラボ作『Afro Physicist』の沸き立つようなユニークなサウンドとともに音楽シーンに飛び込んできたシオ。若くして注目され、これまで様々なアーティストたちと共演。J.コール『4 Your Eyez Only』やコモン(Common)『Black America Again』(2016)にも参加している。
2016年リリースの2作目『Escape Velocity』が成功を収め、続く2019年『Star People Nation』で大きく飛躍。第62回グラミー賞ではベスト・コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバムにノミネートされ、多くのメディアがその才能を称賛、伝統的なジャズ・ファンからも注目を浴びる存在となったアーティストだ。
自らのルーツに立ち戻り制作、最新デジタルEP『BY THE WAY』
コロナ禍を機に幼少期を過ごしたフロリダの実家に戻り、自らのルーツに立ち返りアーティストとして覚醒したシオは、2021年9月『BLK2LIFE || A FUTURE PAST』を発表。JAZZ JAPAN AWARD 2021 ニュー・スター部門を受賞した。2022年6月には2007年デビューから通算7枚目のフル・アルバム『LOVE QUANTUM』をリリース。
様々な形の愛をテーマにした意欲作で、盟友カッサ・オーバーオール(Kassa Overall)、エゴ・エラ・メイ(Ego Ella May)、ジル・スコット(Jill Scott)、クリス・デイヴ(Chris Dave)等がゲスト参加。アートワークは2作とも青山トキオ氏が手掛けている。2023年2月17日、エゴ・エラ・メイをゲストに迎えた5曲入り最新デジタルEP『BY THE WAY』を配信。
常に強烈なメッセージを放ちシーンを牽引するシオ。レジェンド=ゲイリー・バーツと共演した“Jazz is Dead”のMVでは“ジャズ”を墓地に埋める映像が話題になったが以下のようにコメントしている。
「【ジャズ】というレッテルを使うことは、この音楽本来の居場所を損ない、レジェンドたちが貢献したことを不当な分類に押し込め続けること。デューク・エリントンやマイルス・デイビス、チャールズ・ミンガス、ドナルド・バード、ゲイリー・バーツをはじめとするマスターズ[名匠]と思いを同じくし、ジャンル説明としての【ジャズ】をなくしていきたいと思う。この音楽は自由に、縛られることなく未来へ続いていくべきものであり、我々の先人からのレガシー(遺産)を引き継いでいくコミュニティの中で、今後は疎外されることのないように。」
そんな、様々なアプローチで次世代ジャズ・シーンに頭角を現すシオが5月17日(水)・と18日(木)にブルーノート東京にて待望となる自身のバンドでのステージング。ぜひこの機会をお見逃しなく。
Theo Croker – JAZZ IS DEAD (Official Video) ft. Gary Bartz, Kassa Overall
Theo Croker: Tiny Desk Concert
INFORMATION
THEO CROKER
2023年5月17日(水)/ 5月18日(木)
[1st] Open 5:00 pm Start 6:00 pm [2nd]Open 7:45 pm Start 8:30 pm
ブルーノート東京